岩谷山 久昌寺(秩父札所・二十五番)
山門の前までやってくると、駐車場にバスが停まっており
観音堂から山門に向かってぞろぞろと歩いてくる一団とすれ違いました
実はこのバス、ワタクシたちが音楽寺から出てくるときに到着し
法泉寺にたどり着いたときは
ちょうど石段を降りてきた最後の数人を乗せて走り出したバスだったのです
こうやって、行く先々で同じバスと出会うということは
歩くスピードもまんざらではないということです
法泉寺からここまで来る途中、秩父錦の観光物産館に立ち寄っているのですが
バスの団体さんもどこかで食事していたのかもしれません
もっとも、30人からの団体で移動すれば
乗ったり降りたり、トイレに行ったりするだけでも
何ヶ所も廻っていれば結構な時間を費やしますからね
移動時間だけなら絶対にバスの勝ちです
納経所に行くと、添乗員...いや、先達さんと呼んだほうがいいかな、がいて
皆さんの納経帖を預かったのでしょう、10数冊抱えて朱印を受けていました
「私が行かないとバスが出られないんですよ(笑)」
バスで札所巡りをすること自体は否定しません。歩くのは大変ですよ
でも、納経くらいは自分でやるべきじゃないの
と、その場ではそう思ったんですよ
でも、しばらく経って考え直しました
めいめいで並んだら、それだけで時間が終わってしまい
満足にお参りもできないし、境内の散策もできない
これこそスタンプを押すためだけの移動になってしまいます
ワタクシのこの写真だって
ツレアイが納経所で順番を待っている間に撮ったものだしね
そう思うと、先達さんが引き受けるのも必要なことなんでしょうね
ちゃんと預かった分すべてに朱印を受けたか何度もチェックして
急ぎ足でバスに向かってゆく姿を見送りながら
大変だなぁと同情を禁じ得ませんでした
三十四ヶ所を4回くらいに分けてバスで廻るツアーだそうで
毎回かなりの人気なんだそうです
一度に10ヶ所くらい廻る回もあるそうで
バスとはいえ駐車場からは歩くわけですし
乗ったり降りたりするだけでも、結構しんどいなぁ