麦踏み
昔、川のほとりに蕎麦と麦が一緒に暮らしておったそうな。
ある冬の寒い日に、旅の坊さまが近くを通りかかり、冷たく流れの速い川を、どう渡ろうか困っておったんじゃと。
坊さまは蕎麦と麦が住んでいる家の戸を叩き「お願いだから川を渡るのを手伝ってくれないか?」と頼んだんじゃが、麦は知らん顔。見かねた蕎麦が「お坊さま、私が背負ってあげましょう」と、坊さまをかついで川を渡してやったそうな。
蕎麦は足元が冷えて真っ赤になり、今でも蕎麦の茎の下が赤くなっているのは、その名残じゃそうな。
一方、無視した麦は、それ以来冬になると「麦踏み」といってお百姓さんに頭をギュウギュウ踏みつけられるようになったそうな。
この話、いくつかバリエーションがありますよね
語り継がれるうちに、少しずつ変化したのでしょう
上の写真は、こないだの日曜日(1日)に
サスケと散歩していて見かけたものです
最初は何やってるのかなぁって思ったんですよ
麦踏みって言えば、後ろに手を組んで
イチニ、イチニって足踏みしながら横にずれてゆく...
そんなイメージがあったもんでね
今はそんな悠長なことやってられませんよね