高速割引の落とし穴

 


昨日、名古屋からの来客がキャンセルになった件で
「中央道を使えば通行止めなんか無いのにねぇ」と思ったのですが
ふと気になったことがありました

名古屋から当地、花園インターを目指した場合
主に東名高速を使ってくるルート(赤)の他に
中央道を使ってくるルート(青)と、さらに上信越道を経由するルート(紫)があります

  ついでですから、それぞれの距離と標準所要時間、通常料金を書きますと


距離 標準所要時間 通常料金
東名(赤) 427.6km 4時間48分 10,100円
中央(青) 391km 4時間55分 8,450円
上信越(紫) 393.7km 4時間42分 8,450円
 
東名ルートの所要時間は、かなり楽観的だと思いますね(笑)
それを容認しても、名古屋から埼玉に来るのに長野経由が一番早いとは...
ちょっと意外でした?

東名ルートでは、東京でいったん首都高を走らなければなりませんが
その他のルートはJH、旧・日本道路公団が管理する道路だけを走って来れます
「複数の経路が選べる場合、最短距離の2倍以下ならば料金は最短距離で計算する」
というルールがありますので、この場合距離が短い中央ルートが適用され
どちらを走っても通常料金は同じです...まぁ、ほとんど同じ距離だけど (^^ゞ

今、あえて「通常料金」と書きました
気になっているのは「割引料金」なのですよ

昨日、例の「上限1,000円乗り放題、但しETC搭載車に限る」の実施が決まりましたが
距離が短い中央ルートでは、八王子JCT-東松山の区間が
東京近郊区間および一般有料道路なので割引適用外になってしまうんですね

ワタクシの試算では適用外区間が2,000円で前後が1,000円...3,000円になるんだなぁ

東京から離れた、走り放題の上信越ルートを使っても
流入ICと流出ICの情報だけでは中央ルートを利用したと判断し
3,000円で計算されてしまうのではないかと懸念しているのですね

というわけで、前にも書いたように無線アンテナによるETC本線検問を機能させて
実際の走行ルートを識別してくれないと困るなぁと思うのです

ちなみに、自宅から出発する場合ですと花園ICではなく本庄児玉ICに行きますので
上信越ルートのほうが最短距離になり、このような心配は不要になります


地図を載せたついでですから、昨年中津川に行ったときのことにも触れておきます

あのときは佐久と伊那(往き)、岡谷(帰り)の間は一般道を使い
高速道路をショートカットしたのでした(薄紫のルート)
特に往きは両区間を100km以下にして通勤割引をダブルで活用したものです
  通常、通しで6,950円のところを2,500円で走った

ところが今回の「上限1,000円乗り放題」が実施されますと
そんなことをやっていては逆に損することになってしまいます(2,000円かかってしまう)
遠回りでも高速道路を走り続けたほうがいいのです
たぶん全体の所要時間もそのほうが短くなるでしょうから
二酸化炭素の排出量も、むしろ減るのではないか...
お財布にも環境にも優しいのでありますが
工夫する楽しみがなくなったのは面白くありません(笑)



余談ですが、昨日の来客は
今日の午前中に中央高速利用で無事到着しました
なにせ、「トラックが必要な荷物を持って当地の行政機関の窓口に行く」
という用件もあったので
鉄道を使ったり、夜になってもたどり着くということができなかったのであります
今日は青空と陽光がまぶしく、これが昨日だったらなぁと思ったものでしたが
お天気相手じゃぁ、ね