不思議也、圏央道
先月末から高速道路の特別割引が本格的に始まりまして
とは言うものの、浮かれて不要不急のお出かけをしたんじゃ
まんまと敵の思う壺にハマッてしまいますので
おとなしく近所を散歩しております
...でも、研究は怠らないのだ(笑)
で相変わらず気になっているのが
圏央道こと『首都圏中央連絡自動車道』の位置づけです
高速国道ではなく一般有料道路でありますが、今回の割引対象になっていて
供用中の「八王子JCT-川島IC」「つくばJCT-稲敷IC」「木更津東IC-木更津JCT」のうち
「八王子JCT-川島IC」は大都市近郊区間に組み入れられています
つまり「別個の割引率で料金を算出して加算」されるはずで
実際、この区間内から出入りするとそういう計算になっているのですが
なぜか通り抜けると関越道の東松山-鶴ヶ島JCTを含めて
「通し」で地方区間の扱いになるようなのです
高速道路会社のシミュレーターを使って料金を調べたものを
以下の表にしてみました
これを見ると、地方区間との境界にある東松山-八王子は
実質的に大都市近郊区間だけを走るにもかかわらず
しっかりと上限1,000円が適用されているのが判ります
大都市近郊区間内にある鶴ヶ島ICやあきる野ICを使うと
原則に則った計算方法になって、むしろ割高になってしまうのです
実はワタクシ、横浜、といってもほとんど町田に接した親類宅に行くのに
東松山-あきる野を利用することがあるのですが
本当は八王子ICまで行った方が若干時間の短縮になるのです
しかしこれまで700円も余分に払うほどのメリットではないと思っていたので
どこか途中でトイレに寄っているくらいの時間差?
あきる野ICで降りていたのですが
今後2年間は八王子まで行った方が安くなるし、もちろん時間もわずかに短くなる
東松山ICと鶴ヶ島ICの中間に住んでいる人は
いったん逆方向に行って東松山から乗ったほうが得になるわけですね
戻ったほうが得と言えば、表を作って気がついたのですが
通常料金で見ても、中津川までの料金が逆転しています
複雑怪奇!
どうもこれは「複数のルートがある場合」
そしてそれが大都市近郊区間を使わずに行ける場合など
いろんな条件を加味した結果、こういうことになってしまうようです(参考URL)
ところで、今回の特別割引
真面目に考えれば、単純に「わーい、安くなったぞ」と浮かれてられませんよね
同じ客寄せのための割引とは言っても
ヨーカ堂やジャスコの値引きは自助努力で穴埋めするわけですが
高速道路の場合は、政府が5000億円の債務を肩代わりするという担保があるわけです
政府といえば聞こえがいいけど、財源は税金でしょ
つまり、直接そのお金が回るわけではないにしても
高速道路を使う使わないに関わらず、あまねく国民すべてが
休日に遊びに行く人の高速料金を負担するわけですね
物流を担い、国民の生活を支えるトラックの料金を割り引くのが筋なんじゃないか?
せめてレジャーに出かけるマイカー族は
安くなった高速料金の20倍くらいはお金を使わなくては申し訳ないよね
「20倍」という数字の根拠は、消費税5%×20=100、です
さっきは「敵の思う壺」なんて書いたけど、確かにそれが狙いなワケだろうし
そう思うわけです...建前では (^^ゞ
まぁ実際は割引の恩恵だけを享受して、ケチケチ旅行をするんでしょうけど
来月は、一年ぶりに鼓土里座を訪ねたいと思っています