記帳所

 
天皇・皇后がご結婚50年の金婚式だそうで
記帳所が設けられたそうでございます

あの記帳所っていうのが、実を言うとよく判らないんですね
今回のような慶事だけではなく、病気や逝去の折にも設置されるのでありますが
あれって、一言メッセージを書き込めるようになってるんですか?
「おめでとう!」とか「早く元気になってください」とか...

ただ住所と名前を書くだけだったら、なんか厭だな

お祝い、あるいはお見舞いに来てくれた人に対して
迎える側が「ご丁寧にありがとうございます。ところで貴方はどちら様?」
と尋ねる意味であればまだ判るのですが、ニュースを見ていると
ただ記念にサインしに来た、みたいな人もいるみたいなんですよね

そういうのって、却って失礼なんじゃないか? と思うんですよ
俺が来たんだからな、と押し付けがましいような気もするんですよ

尋ねられても「いえ、名乗るほどの者じゃございません」と言うのが
日本人的な美徳だと思っているのですが...旧いですかね

以前、ハイキングで訪ねたお寺にとある政治家の墓があり
名刺受けが用意されていたのが印象的でした
「俺が来た」ということをアピールしたい人がいるんでしょうね
でも、本当の支持者・崇拝者だったら
何も残さずにお参りしてゆくんじゃないでしょうかね

たまたま都内に住んでいるから来てみた、っていう人と
北海道や九州から出かけて行けないので陰ながら祈っています、という人と
どちらが真心を持っているのか、ちょっと考えてしまいます

...どちらも自己満足なのかもしれませんけど