対面認証

 

2月の終わりにツレアイがネット通販で買ったメロンパン。もちろん、この記事とは関係ありません


 
 
 

いささか旧聞に属するのですが、こんなニュースを目にしました

「おれのこと知らんのか」給付金窓口で女性職員に暴行

 大阪府泉南市で定額給付金の支給申請をめぐり、窓口の同市の女性職員を殴ったとして、泉南署は11日、公務執行妨害容疑の現行犯で、同市新家の無職、月形恒泰容疑者(70)を逮捕した。同署によると、容疑を認めているという。
 同署によると、月形容疑者は同日正午過ぎ、泉南市役所1階の窓口を訪れ、定額給付金の支給申請に「身分証のコピーがいる」と説明した女性職員(35)に、「おれのこと知らんのか。何でそんなものが必要なんや」と激高。いきなり職員の顔を殴り、軽傷を負わせたとしている。

産経新聞 2009/04/11 21:03

最近は何かというと、すぐに激高して誰それに殴りかかったというニュースばかりで
心がすさんだ人類はこんな些細なことから滅びてゆくのではないかと思ったりもしますが
まぁ、それはさておき...

役所に行って、例えば住民票などを取り寄せるとき
本人確認のために証明書を見せてねというのは以前からありました
たいていは運転免許証を見せますが、持っていない人だっています
今なら住基カードを作っておくという手もありますが
昔はそんなものありません。せいぜい健康保険証や米穀通帳(!)
もっとも、あれは一家で使うものでしたから
独身者でもない限り、ふだんから持ち歩いているものではありません

で、窓口で身分証明書が無くってオロオロしていると
職員が救いの手を差し伸べてくれます
「市役所の職員で知っている人いますか?」
田舎だと、たいてい近所に一人くらい役場勤めの人がいて顔見知りですから
その人に窓口まで来てもらって「間違いないですよ」で通用したものです

実は、ずいぶん前にワタクシの母親もこういう状況になったのですが
新興住宅地に住みついた者ですから近所に役場勤めの知り合いがいません
焦りながらもワタクシの高校時代の同級生が
おそらく食卓で話題にしたことがあったのでしょうね
大学を出て市役所に入ったことを思い出したのです
配属先も判らないのに苗字だけで本人を特定し
呼び出した窓口の人も凄いものだと思いますが、その友人も偉かった
彼とワタクシの母とは面識が無いのです(笑)
それでも住所とワタクシの名前を聞いて
「間違いないですよ」と言ってくれたのです

...いい時代だったなぁ

  思いやりがある限り、人類は滅びないと思います