おとのば-六文銭ライブ@佐野
今夜は佐野で『六文銭'09(ろくもんせん)』のライブを聴いてきました
出勤日で仕事場から直行だったものですから
スーツにネクタイ姿という、まるでクラシックのコンサートに行くような格好でしたが
ライブの内容はその逆、ぐっとフランクなものでした
なにせ始まったらいきなり4人がステージを降りてきて
客席最前列の人に息がかかりそうなところで歌います
そのあとも時おり小室さんや恒平さんが客席を回りながら歌ったりして
まぁ、地方都市の公会堂なんかでありそうな情景ですが
違っているのは客席から歌うのがマイクを通していないということ
ともすれば後ろから聞えるギターの音や歌声が会場に響き渡るのです
そして、それがステージに残った女声コーラスと融合して
会場全体が独特の音響空間になってしまう...まさに「音の場」なのですね
4月に発売されたCD『おとのば』で
「六文銭は音楽の実験の場でもあった」みたいなことが書かれていて
だから「音の場=おとのば」ということなんだということだったのですが
それと同時に、これはやっぱり「言の葉」に引っ掛けているのだろう
とも思っていたわけです
小室さんは日本語の詩に曲をつけるということに取り組んでいたわけですから
でも、今日のライブを聴いていたら「音の場」だけでいいんだな、とも思えてきました
言葉の意味を考えなくても、音として聴いているだけで気持ちいいんですもの
いや、六文銭はさらに一歩進んで
音だけで意味を伝えるところまで来ているのかもしれません
素敵な音に包まれた時間を過ごしてきました