大塚まさじライブを聴きに行ったのでした
ゴールデンウィークといえば
大阪の服部緑地で行われる、恒例の『春一番コンサート』
と言ったものの、行ったことはないのです (^^ゞ
きょうは大塚まさじさんが登場したらしいのですが
一週間ほど前にワタクシも彼のライブを聴いたのでした(於・あこぱらハウス蔵:4/25)
昔からずっと彼のファンでねぇ...ということは全然なく
それでもディランⅡ時代の『時は過ぎて』というライブ盤をLPレコードで持っていて
これはけっこう好きなんですよ...自分でCD-Rに焼いちゃいました
で、何年か前に自己ベスト『昼の月・夜の魚』を聴く機会があったのですが
歌い方がすっかり変わっていてビックリしました
ディランⅡの頃は、独特のビブラートを効かせた男臭い歌い方で
ちょっと「暗い人生を背負ったアブナイ男」的なイメージがあったのですね
もちろんそれはワタクシが勝手に思っていただけなのですが
それが、ワタクシが彼の歌から離れていたブランクの間に
あのビブラートは、わずかに面影をとどめるだけになり
妙にクセのある、作り笑いを抑えながら歌っているような歌い方になっていたのです
「この歌い方にはついて行けない」
正直言って、そのときはそう思いました
でもね、何度も聴いているうちに、その歌い方もいいなって思えてきたんですよ
ディランⅡの頃って、まだ二十歳そこそこのはずですよ
そんな若いときにもう人生の陰みたいなものを歌っていて
それはそれで凄いと思っていたのですが
今の歌い方は、さらに深い人生の影を見てしまい
共感や同情ではなく、それを包み込む愛の心で歌ってるんじゃないか
...そう思えるのです
先週の日曜日、初めてナマで見た大塚まさじさんはとても物腰の優しい人で
歌っているときの顔に「好々爺」という言葉を連想しました
いつまでも どこまでも...
ギター一本で旅して歌う彼のライブを
聴くことができて良かったなと思えた夜でした