フォークシンガー

 

あの素敵な音空間の裏には入念なサウンドチェックが

というわけで、昨日は
Lagniappe こと、小室等・こむろゆいライブでした

会場に用意されたのは1本のマイクロフォン

そうだよな、小室さんのライブには
ある意味これが究極のセッティングなのかもしれないね
今日も素敵なライブ空間が生まれそうです

期待どおりに素敵な歌声が、軽妙なMCのやりとりが
客席を包み込むように流れてゆきます
谷川さんの詩が、六八コンビの歌が、、、


ここ何年かの小室さんは
ジャズのスタンダード曲をよく取り上げたり
時には古賀メロディなんかも歌っているのですが
根っこは常に同じなのかなぁ

『時間(とき)のパスポート』というアルバムのジャケットは
日本国旅券を真似たデザインになっているのですが
本籍欄は「FOLK」となっています
  渡航目的欄は「SING A SONG AND DRINK」です(笑)

この「FOLK」という言葉の解釈は
人によってさまざまなのだろうと思うのですが
小室さんの歌を聴いていると
その多くはやっぱり
70年代前半の「フォーク」に繋がっていると思うのです
決して懐メロではなく、思いが生き続けていると思うのです

昨日のライブでは
「ヴェトナミーズ・ゴスペル(詞・おおたか静流/曲・梅津和時)」が象徴的だったけど
他の歌にも同じ思いがこめられていて
小室さんにとっては、アンコールで歌った「What a Wonderful World」も
やっぱり「フォーク」なのだと思うのです

  なんだか物事が見えにくい時代が続いています。
  せめて目の前で起こっていることを頼りにして、
  今年もライヴを核にしての始動です。

小室さんからいただいた年賀状に書いてあった言葉です
生活者の目線で訴え続け、願い続け、祈り続ける
それが「FOLK」に対する、解釈のひとつだと思うのです


ライブを聴きながら、そんなことを思ったりもしたのですが
それはそれとして、昨日は小室さんやゆいちゃんの優しさに包まれ
心の中が暖かくなって大泉から戻ってきたのでした
 

写真提供:大泉生活文化研究所

©大泉生活文化研究所