被災地

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工房イサド作品より

工房イサド作品より


大地震から三日目の月曜日、新しい週の始まりに取引先に電話した
「こちらはソフトバンクテレコムです。おかけになった電話番号は...」

火曜日に再び電話してみた
「つー、つー、つー...(話中音。ひょっとして受話器はずれ?)」

そして今日、水曜日。ようやく繋がった
「はい、○○会社でございます」
なんだかいつもと違って、馬鹿丁寧でよそよそしい応対
いつもの担当者に取り次いでもらおうとしたら
「では、後ほどこちらからおかけ直しいたします」

まぁ忙しいだろうなと思って電話を切り
30分ほど待ったら向こうからかかってきた
「ずいぶん電話事情が悪かったみたいだね」
「いや、全員が自宅待機してるんですよ」
「え?」
「誰も出社できないんで...明日からどうするかは、今日決まるんですけど」

どうやら先ほどワタクシがかけた電話は
どこか別の場所にあるコールセンターにつながり
そこから担当社員に連絡しているようなのだ

ワタクシが電話したのは決して東北地方ではなく
同じ埼玉県、東京に接する街であります


仕事場周辺を見回すと
開店しているガソリンスタンドを先頭に道路は1~数kmの渋滞
貴重なガソリンがアイドリングで消えてゆきます
  ガソリンスタンドを避けて走れ
  というのが合言葉になりつつありますが
  ワタクシのクルマも仕事場まであと2往復分くらい
  いずれこの行列に身を任さねばなりますまい

本当の被災地を応援しなければいけないってのに
こんなことでいいのか