氷見

 


に行って来ました...と言っても富山県まで行ったわけではありません
文字通り「氷を見に」行ってきたのです

浅間山の外輪山の一角を形成する湯の丸高原
百体観音を数えながら地蔵峠を越えて群馬県側に下って行く途中の
幾つめかのカーブの脇が広場状になったところに
冬になると巨大な氷の小山が出現する、という話は本で知っていたし
ネット上にアップされた写真でも見ていたのですが
いっぺん実物をナマで見てみたいものだと思っていたのですね

この氷の山の正体は(初期のものは構造が違っていたようですが)
広場に弧を描くように丸太を立てて並べ
その開口部に沢から引いた水をホースの先から噴出させると
霧状になった水が風で丸太の柵に付着して凍りつき
それが何日も繰り返されることによって小山のように育って行き
ここを通るスキー客や観光客が威容を目に留め
しばしば記念撮影をしてゆくというものなのだそうです

実は、2008年と2010年の秋に
下準備の丸太を立てる作業をお手伝いしたことがあるのです
いや、お手伝いという言葉は不適切でしょうね
面白がって一緒にやったことがあるのです
特に2010年はチェーンソーを持って木を切り出すことからやって
ふだんの生活ではなかなかできない体験をしたものでした

それはそれで充分面白かったのですが
実際どんなになるの? って気になっていたものですから
昨日、ツレアイと一緒に日帰りドライブで見に行ってきたのでした


いやぁ、壮観でしたねぇ
丸太で柵状の形を作った段階で、なんとなく宗教儀式の場を連想してしまったのですが
  ひときわ長い丸太を先に枝を残した状態で2本立てたというのが
  そういう雰囲気を強調しているようなのです
  長野県諏訪地方の御柱...神長官守矢資料館の屋根を突き抜ける二本の柱
  そういったものがオーバーラップしたのでしょう

その、丸太に囲まれた空間を埋め尽くした氷塊が祭壇のようにも思え
摩訶不思議で、存在感は充分すぎるほどあるオブジェが出来上がっていたのです

  帰宅して、丸太の柵状態のときの写真と見比べると
  風に乗って付着して凍結した氷が層を重ね
  倍近い幅になっているのですね
    一番上の写真にマウスを重ねてみてください

ツレアイは少し離れたところから見ていたのですが
やっぱりワタクシは愛着があるというか (^^ゞ
好奇心丸出しで、長靴に履き替えて祭壇に登ります
頭の上から水が降りかかってくるのを感じながらカメラを構えて写真を撮ったのですが
こうやって未だに水を噴き続けているということは
まだしばらくは形を変えてゆく可能性があるということでしょうね
いやぁ、これはいったい最後にはどんな形になるのだろう






この5枚の写真は
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ワタクシがここにいた10分ほどの間にも
広場の入り口やら路上にクルマを停めて写真を撮ってゆく人たちが
何人もいらっしゃいました
...そりゃぁ、思わずクルマを停めてみたくもなりますよ


氷のオブジェを見て新鹿沢温泉まで下り、V字型に折り返し
嬬恋パノラマライン南ルートを通って北軽井沢へ
いつもならそのまま中軽井沢まで行ってツルヤでお買い物なのですが
珍しくルートを変えて白糸ハイランドウェイを走ってみました
  一昨年の秋に買ったスタッドレスタイヤで初めて雪道を走るので
  路面に雪が残っていない国道よりも、こちらが面白そうですからね(笑)

途中、白糸の滝で停車して観光
さすがに滝自体は凍っていませんでしたが
道路脇に「氷柱」と称した「カーテン」が作られていました
仕掛けはやっぱり崖の上に渡したパイプから水を垂らしているみたいです



夕方になるとイルミネーションが点灯するとのことですが
待つほどの余裕もなかったので軽井沢に向かい
フレスガッセでソーセージを買って帰ってきました
夕食にはこれでビールです
昔からお付き合いいただいている人とも話してこれたし
いい気分の日帰りドライブでした