EBI DUO

 


ジャンルとしてはジャズ、になるのかなぁ?
あ、いや、土曜日の晩に安中まで聴きに行ったエビデュオです

エビデュオ (田中教順/小田朋美)
シンガー/ピアニストとしても活動する作編曲家の小田朋美と、見た目/動きがエビに似ているドラマー田中教順が、歌+ピアノ+ドラムで遊び倒すユニット、通称エビデュオ。2013年12月にリリースされた小田朋美のCD『シャーマン狩り』をきっかけに結成。dCprG のメンバーでもある二人が Perfume から P-MODEL まで様々な曲をカヴァー!

ネットで検索すると、このようなプロフィールがヒットするのですが
正直言って「Perfume から P-MODEL まで様々な曲をカヴァー!」
と言われても元の曲を知らないので、全部オリジナルに聞こえてしまって
なんだお前わかってんのかよ、とか、お前がそんな曲聴くの? 意外だなぁ
なぁんて言われてしまいそうです
でもね、こう見えても、わりといろんなジャンルの音楽を聞くし
それに、何を隠そう、ワタクシ小田朋美さんの音楽が好きなのです

数年前、彼女が所属する音楽集団『VOICE SPACE』の作品として作った
佐々木幹郎さんの詩に曲を付けた「明日」という歌があるのですが
  作曲は中村裕美さんと共作だったかな。編曲は彼女ひとり
これをナマで聴かされた時にイチコロでマイッてしまいました

もちろんこんな現代音楽風な曲だけではなく
ポピュラーな音楽や、はたまた二代目高橋竹山さんと共演するなど
多彩(多才)な表現で幅広く活躍しているらしいのですね

「らしい」というのは、そういう評判を聞くぐらいで
実際の演奏を聴く機会がほとんどなかったせいなのですが
その彼女が
これまた以前から一度行ってみたかったサウンドタムで演奏するというので
いい機会だわいと出かけて行ったわけですよ

ライブ会場はサウンドタムのダイニング&バー
5メートル四方くらいの空間は
以前「明日」を聴いた佐々木さんの書斎を連想させてくれます
手を伸ばせば届くようなところにドラムセット...
申し訳ないが、田中教順という人はこれまで演奏を聴いたことが無く
座敷に猛獣を解き放つようなことにならねばいいな、いや、それもまた好し

やがてお約束の時刻がやってきて二人の登場です
「曲順はその場で決めちゃうんですよ...決めました。これやろう(小田)」
「曲名は前? あと?(田中)」
「あとで言います(小田)」
ピアノの演奏が始まって、それに合わせてドラムがかぶさってきます
日頃のコンビネーションとアドリブ感覚がいい具合に混ざってるんでしょうね
何処で聴いても同じ演奏のレコードでは得られない
この場だけの演奏が充満してゆきます
  ちなみに、曲名を言わずにドラムが先にスタートすると
  ピアノの打率は2割...後の8割は違った曲を弾き始めるとのこと
  「これがドラムの限界だなぁ(田中)」

この夜はちょっと色っぽかったけど
小田朋美さんってボーイッシュな面影が可愛くて好きなんですね
素敵な歌とピアノ演奏の足元が実は裸足で
時々足を投げ出すようにのばしたり、胡坐を組むように椅子に載せたりして
このへんがどこか「やんちゃっ子」みたいです
  ...おいおい、好きなのは音楽だけじゃないのか?

プロフィールにもあるようにいろんな人のカヴァー演奏をしているのですが
ワタクシが知らない人の曲が多いようで、どれも新鮮
  それでも1、2曲はワタクシのライブラリにも
  オリジナルがあるんじゃないかな...でも、判らなかった (^^ゞ

気がつけばドラムはもちろん、ピアノもボーカルも大音量になっているのですが
むしろそれが気持ちよく感じる楽しいひと時を過ごしました
小田さん中心に感想を書きましたが、田中さんも好青年で
とっても楽しいデュオでしたよ

終演後、ちょっと話をした中で話題に上り
「あ、それもやろうと思ってたんだ」と言った『カムダウンモーゼ』を
次の機会にはぜひ聞かせてもらいたいなとサウンドタムを後にしたのです

『明日 ≪ 詩/佐々木幹郎 曲/小田朋美・中村裕美 編/小田朋美≫ 』
矢野顕子とのコラボはこちら(これも絶品)⇒ クリック
     
『カムダウンモーゼ≪ 詞/寺山修司 曲/高橋竹山(二代目)≫』