自分をほめてやろう

 

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今朝、クルマの中でラジオを聞いていたら
リスナーからのお便り(今は電子メールなんですね)で
パラリンピックの父と称される
ルートヴィヒ・グットマンの言葉が紹介されていました

  あとで調べたら、この人は第2次大戦後の傷痍軍人の治療を通じ
  身体的・精神的なリハビリとしてスポーツが最適と思い
  入院患者を対象にしたスポーツ大会を開き
  1960年にオリンピックと同じローマで開いた国際競技会が
  のちに第1回のパラリンピックとみなされたということらしいです
  ちなみに、1964年の東京オリンピック後にも開かれています
  で、傷痍軍人を治療している頃にかけた言葉が

「失ったものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ」

あれ!? この言葉は...
すぐにピンときたのは高石ともやさんの『はじまりの日に』という歌の一節でした

「なくしたものを数えるより 今ある力、寄せ集めて 歩き出そう」

この歌は、クラーク記念国際高等学校の校歌として耳にした人もいるかと思いますが
なかなか味わいのあるメッセージとして胸に伝わってきます

おそらく、ともやさんはグットマンの言葉をどこかで知り
心の引き出しにしまっておいたんでしょうね


余談になりますが
そのともやさんが都道府県対抗女子駅伝の開会式で読んだ自作の詩の一節に感動し
心の引き出しにしまっておいたのが
当時、岡山代表の補欠として参加していた有森裕子さんでした

「ようこそ、京都へ来られました。
 ここまで来るのに一生懸命、頑張ってきた自分も、苦しんだ自分も、喜んだ自分も、
 全部知っているのは、あなた自身だから。
 ここに来た自分を、人にほめてもらうんじゃなくて、自分でほめなさい」

これが1996年アトランタオリンピックでの名セリフにつながります
  巷間「自分をほめてあげたい」と伝わっていますが
  「自分をほめたい」というのが有森さんのセリフです


こういう「いい言葉」って
あ、いつか使ってやろうって思っていても
なかなか狙った通りには思い出せなかったりするものですよね
かえって無意識でいたほうが、ふっと湧いてきたりするような気がします