さよならひとつ

 


日曜日(11日)に、岡林信康さんのライブを聴いてきたのですが
前半の最後に歌われたこの歌が心に沁み
そのあとの休憩時間にすぐさまCDを買い求めたのでした

これは岡林さんが、お孫さんとのふれあいを歌ったものです
あの岡林が、自分のことを「じいじ」と呼ぶなんて...
70年代の反体制的な歌を聴いてきた人たちには
およそ受け入れがたい歌かと思いきや
その人たちだって、家に帰ればいまや「じいじ」と「ばあば」
共感の拍手で迎えられたのでした...みんな同年代なんだね

  孫の成長を見るのは嬉しいことだけど
  それは反面、孫と過ごせる時間がだんだん減ってゆくということ

  娘が小さいときには、早く大きくなれと願ったのに
  孫には、いつまでもこのままでいてほしい...

ワタクシの周りにも孫の話に相好を崩し
「その日は孫が遊びに来ることになったから駄目、キャンセル」
なんて言う人がいますねぇ、世間一般でも多いでしょ
きっと自分もいつかそうなるんだろうと思います

岡林さんの歌を聴きながら思い浮かべたのは...
例に出してごめんなさい。岐阜のMさん
お孫さんとの触れ合いの様子を時々ブログで紹介したり
歌にして歌ったりしていますが
あの気持ちが理解できました
いや、ご当人にとっては意識した「気持ち」ではなく
無意識に、自然に発露してるんでしょうね

そして、もう一つ思い浮かべたのが
7年前に死んだ父と息子との関係でした
やはり小さい時から野原や川に連れて行ってくれて一緒に遊び
ちょっと問題を抱えていた時期に
息子のことを気にかけながら死んだ父に
成人した息子の姿を見せてあげられなかったのが、残念です
...来週、墓参りにでも行くか


ワタクシ自身は、岡林さんの歌をよく聴いていたのは80年代です
  遡って70年代のURC盤も聴きましたけどね
...ベアナックルあたりまでかな
その後すっかり聴いてなかったのに
こないだのライブでは当時の歌はちゃんと歌詞を思い出せましたねぇ
自分でもびっくりした

歌はともかくとして、MCの時の声がすっかり変わっていたのには
驚くと同時に時間の流れを感じてしまいましたが
途中からは往時の岡林調のしゃべり方にこちらの気分も乗ってきて
あっという間の楽しいひと時を過ごしました