阿波の海(其の壱)
徳島市街を離れ、『ドイツ館』の前を通り
県道41号線の細い山道を越えると、そこは海。播磨灘です
むかし、山陽本線の車中から瀬戸内海を見て
「日本にも大きな川がありますねぇ」
と言った中国人がいたそうですが
この辺りは対岸が見えないほどの距離がありますので
さすがに川と見間違えることはないでしょう
まぎれもなく、海です。海は広いな大きいな
いったん西へ向かって大須という集落の近くまで行き、折り返します
『うずしおロマンティック海道』と名付けられた国道11号線にトンネルができ
取り残された海沿いの道は『彫刻公園』となっていました
...ワタクシ、大自然をバックにした抽象彫刻が好きなんですね
海沿いを西から東に走っていると
寺泊から新潟に向かって
『越後七浦シーサードライン』を走っているような
そんな錯覚を覚えます。新潟からさらに村上に行った時にも似てるかな
時計の針はまだ手前だけど、混み始める前に昼食にしましょう
道路を挟んで海と向かい合った『びんび家』というお店に入ります
行列ができる店という評判を聞いていたのですが
金曜日の11時過ぎ、まだ駐車場も余裕たっぷりでした
さぁ、何を食べようか? 迷ったので『おまかせ定食』を注文すると
「お刺身は鯛とハマチがありますが、どちらにしますか?」
そこは二人旅のありがたさ、ひとつずつ頼んでお互い刺身を分け合います
いやぁ、どちらも美味しかった!
食べているうちにテーブルも埋まってゆき
店を出た時には駐車場もいっぱいでした