やなせさんとボク

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言うまでもないことかもしれませんが
上の写真と下の写真は
中身と表紙がそれぞれ逆です

Poem02.jpg
写真の白いフチをクリックすると
大きな写真が表示されますが、恥ずかしいのでやめてください

 
 
前の記事で、やなせたかしさんのことを書いたので
備忘録として書き留めておきます

もちろん、やなせさんとワタクシ、面識はありません
...が、二度ほど接点があります

どちらも、やなせさんが責任編集をしていた
『詩とメルヘン』という雑誌の上でのことです


あの雑誌で、「熱血メルヘン怪傑アンパンマン」を連載していたのですが
話が佳境に近づいたときに
「作者からの挑戦、この続きを読者の皆さんで考えてみてくれ」
という突発的丸投げ企画があったのですね

ちょっと記憶が怪しくなりつつありますが
ジャムおじさんに立ち退きを迫るなど
悪徳不動産屋みたいな悪漢のアジトに突入したアンパンマンが
有無を言わさず悪漢を殴りつけるのですが、「あーっ!」
その時アンパンマンが見たものは? という続きを考えろ
というようなお題だったと思います

ワタクシはそれに応募して、一位入選を勝ち取ったのですね(エッヘン)

でもまぁ講評を見ると
ほかにもいろいろ奇想天外なストーリー展開があって
それぞれが面白く、甲乙つけがたかったやなせさんは
ご自身の構想に一番近く、ストーリーをキチンとまとめていたということで
ワタクシの応募作を選んだようでもあります
「意外」というよりは「無難」だったということでしょうか (^^ゞ

ともあれ、これで当時サンリオから出ていた、やなせさんはもちろん
味戸ケイコさんやら立原えりか・司修さんなど
あの頃好きだった作家の絵本などをいただいたのでありました
やなせさんのサイン入り色紙もあったんだよなぁ


『詩とメルヘン』は、プロの作家だけではなく
読者から応募された詩も同じような基準で選考し
プロのイラストをつけて同列に掲載する雑誌でした
もちろん、ここからプロになった人もいるわけです
で、当時ワタクシも何度か応募していたのでありますが
限られた紙面では掲載されることが無かったのであります...
が、そういう「残念ながらボツ」作品が増えてきて
あるとき『星屑ひろい号』という
まさしくボオ氏が手を差し伸べる特別号が発行されて
そこにワタクシの詩が掲載されたのですね
しかも、イラストをつけてくださったのは
当時大好きだった東君平さん(故人)
これは嬉しかったですねぇ

と、ここまで書いて気になったけど
掲載誌ってどうしたんだろ? まだ実家にあるかな?
  アンパンマンのストーリー募集の顛末は
  数年前まで、ファンと思われる人が作ったサイトで見られたんですが
  今は無くなってしまったみたいです


というところまでを前項と一緒に下書きしていたのですが
本日、実家に行ってみたら...ありました
  1976年4月号と1977年6月増刊号
  ほか、1977年2月号...編集後記に「掲載を見送った作品」として
  星屑の題名だけが載っていました

久しぶりに読み返してみましたが
挑戦を募る号は保存してなかったので
元になったストーリーの設定はよく思い出せないままです (^^ゞ

それにしても、入選者や詩の掲載者はもちろん
読者からのお便りコーナーに至るまで
応募者の名前や住所、それも番地までもが明記されてるんですね
今じゃ考えられないなぁ