とげ

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陽気がよくなると、例えば買い物から帰ってきても
家の中に入るのが惜しくって、つい庭先に居続けます
でまぁさしたる用事もないので草むしりなんかやっているのですが
右手の中指にチクッとした痛みが走りました

見ると関節の上あたりに1ミリくらいの傷があって
その時は小石の角にでもぶつけたのだろうと思っていたのが昨日のこと
でもって、一晩寝て今朝になったらまだ痛い。指を曲げるとなお痛い

こりゃぁひょっとするとトゲが刺さったかな?
よく見ると皮膚の下に5ミリくらいの黒い線が...あぁやっぱり

抜かなくっちゃと思ってもすっかり潜り込んでいて
つまめそうもないし、そもそもピンセットやトゲ抜きが無い
針でほじくろうとやってみたけど左手ではやり難い
それに、どうも皮膚の浅いところに入っているのではなく
結構斜めに深く刺さっているみたい

やっぱり、医者かな...

というわけで、いつものドクターのところに駆け込みましたよ
午前中だけとはいえ、日曜日にやっているクリニックは貴重なので
例によって混んでいたのですが1時間ほど待って
「今日はどうしました?」
「昨日、庭仕事しててトゲが刺さったんです」
「トゲ? ...隣の部屋(処置室)に行って待ってて」

看護師さんに消毒してもらって準備して待ってると
ドクターがやってきてピンセットを手にします
「もっと先の細いの出して」「ライト当てて」
一人がワタクシの手を押さえ、もう一人がライトを持ち
ドクターは両手にピンセットを持つという3人がかり...
いくつもの手が重なってワタクシから患部が見えないのですが
痛みからだいたいの様子が判ります...あ、傷口広げたな
やがて、ドクターのピンセットがトゲの一端を掴み
それが抜けてゆくような感触が伝わってきたかと思うと

「おおーっ」

看護師さんたちのどよめいた声を聞いたとき
あぁ、医者にかかって良かったなと思いましたね
それまでは、どこかトゲくらいで大袈裟だったかなと
内心恥じる気持ちがあったのですが
医者の手を煩わせる価値があるほどのトゲだったんだな

殺菌やら皮膚再生促進など事後の処置をして終了
ところが、お金を払って帰るときに
「明日になってもまだ痛むようなら来てください
 まだ残っているかもしれないから」
えっ? 残っているとしたら
後は奥の方に小さなカケラってことですよ
そうなったらピンセットだけじゃ取れないよね、切開ですよ
くれぐれもそうならないように念じながら帰ってまいりました


それにしても、刺さったのは何だったのでしょう?

抜けたときにチラッと見えたのは
極細の長さ5ミリくらいの黒い棒状のものでした

銭形警部、犯人が判ったら逮捕してくださいよ

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