源氏パイ

源氏パイ

土曜日(11日)、おやつに子供たちと『源氏パイ』を食べていたら
なんだか人の顔に見えるようなものがあって
(伊藤正道さんの作品を思い出しちゃった)
思わずデジカメを出してきてパチリ

しかし、この『源氏パイ』ってのは昔からあるよなぁ
パッケージをひっくり返すと
1965年(昭和40)発売と書いてありました
かれこれ40年ですよ…いやはや息が長いお菓子です
子供の頃から親しんだ味、と言いたいけれど
当時の我が家にとっては高級品だったのか
たまに食べて嬉しかった記憶しかないですね
この会社の製品では『サンリツパン』はよく食べたなぁ

ところで『源氏』というのはどういう理由でつけた名前なのだろう?

話は変わって、『○○パイ』と言う名ですぐに頭に浮かぶのは
これはやっぱり『夜のお菓子・うなぎパイ』です
あれは何故「夜のお菓子」なのか?
以前聞いた話では
「一家団欒のひとときを『うなぎパイ』で過ごしてほしい」
という願いを込めてネーミングしたものだそうで
うなぎ⇒精がつく⇒??? というふうに連想してはいけないらしい

『うなぎパイ』で連想してしまったのが『ししゃもパイ』
学生時代、北海道の浜中ユースホステルでゴロゴロしていた連中(主にワタクシ)が
時刻表の欄外に書いてあった駅弁や土産物紹介の中にこれを見つけて
これは『うなぎパイ』のソックリさんなのだろうかと話題になり
たしか代表して釧路まで買いに行ったのがトチロウだったはず
買うときに、『うなぎパイ』にはウナギのエキスが入っているので
『ししゃもパイ』にもシシャモが入っているかと訊ねたところ
「そんなことしたら生臭くなろうが」と一笑に付されたらしい

鮎パイ

松江にはパッケージまでよく似た『どじょうパイ』というのもあるらしい
先日読んだ『BE-PAL(2004年4月号)』では秋田に『はたはたパイ』があるとか
かと思うと7月に行った秩父では『鮎パイ』というのを見つけた
…みんな魚ばっかりというのも面白い
以前、ご当地サブレのウェブサイトというのを見つけたことがあったけど
ご当地パイのサイトも誰かが作っていそうな気がする

そう思って検索してみたけど
ご当地パイのサイトは見つからず、『源氏パイ』のファンサイトを見つけてしまった
…あるんだねぇ。世間は広いとつくづく思います
そこで知った衝撃の新事実、『源氏パイ』のネーミングの由来!

  『源氏パイ』の発売は上にも書いたように1965年なのだが
  翌1666年のNHKの大河ドラマが『源義経』になることが決まっていた
  よし、来年は「源氏ブーム」が来るぞ!

…尾上菊之助(現・菊五郎)さんには大変な期待が掛けられていたのですね


  参考サイト:
     伊藤正道・http://www.kt.rim.or.jp/~masa-ito/
     三立製菓・http://www.sanritsuseika.co.jp/
     春 華 堂・http://www.shunkado.co.jp/
     源氏パイ・http://www.kjps.net/user/naonosk/genji/
     御当地サブレ愛好会・http://kame-1.hp.infoseek.co.jp/sable.html

大河ドラマの源義経といえば志垣太郎さんだとばっかり思っていたけど
彼は1972年の『新・平家物語』で義経役を演じたのだそうです