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去年のクリスマス時分に、前橋に花火を見に行ったわけですが
その時に前座で出ていたミュージシャンが妙に気になりました
いや、あのときはイベントガイドを見て出かけたわけではなかったし
「前橋の駅前で云々」などとしゃべっていたから
てっきり地元のセミプロのストリートミュージシャンかと思ったのですよ
正直、ローカルなテーマパークでしたから、地元の芸達者に声をかけて
花火までのつなぎに出てもらっているのかな、という程度に思っていたのです
ところが、演奏を聴いていると、これがなかなかしっかりしている
特に傍らに立っている少年のブルースハープ(ハーモニカ)が巧い
15歳だと紹介されてビックリしたのでした
その彼、千賀太郎クンが小学校2年生のときにリリースしたCDを入手しました
プロデューサーは、天下のリー・オスカー
「リー・オスカーが自分で吹いてるんじゃないの?」
テクニックもさることながら
曲に対するノリっていうのかな、気持ちの入り方が大人顔負けです
…いや、「子供がここまで」と感心するのはやめましょう
それでは単に珍しがっているだけです
彼はプロのミュージシャンです
聴き手と勝負することにおいては
子供だろうとベテランだろうと関係ありません
CDをセットしてスピーカーから素敵な音楽が流れてくる
クルマや部屋の中が気分の良い空間になる…
そのとき、奏者の年齢なんて聴き手にとっては関係ないのですから
とはいうものの
小学校1年で初めて手にしたハーモニカがうまく吹けず
爾来、憧れつつも、諦めてしまった自分としては
やっぱり「すごい子供だなぁ」と思ってしまうのです