街と飛行船
ワタクシは携帯電話の着うたに、六文銭の『街と飛行船』を使っています
とはいうものの家族を含めて数人にしか番号を知らせていないので
滅多にかかってくることがなく
だから、たまに自宅の留守電転送や間違い電話で鳴り出したときに
心臓が止まるほどビックリしてばかりいます
好きな歌とはいえ
出だしにインパクトのある歌を使うものではないな…
まぁ、それはさておき
この歌を配信しているサイトはたぶん無いでしょうからと
CDの音源を元に自分で編集し、歌詞の最初と最後を繋ぎ合わせて
24秒、98,266バイトに収めて作りました(1)
ところで、この元歌を聴いていますと
途中で歌詞が「ほにゃら~」と聞こえる部分が二箇所あります(2)
歌詞カードでは○○○と伏字になっています
つまり、発売に際して不適切な言葉が使われていたのだと想像できます
この歌が収められたレコードは『六文銭メモリアル』といい
1972年の発売です(2枚組)
その後、1977年には『六文銭メモリアル I』『六文銭メモリアル II』と
バラ売りになって再発売され、
1990年にはCD化、2004年に再CD化されていますが
すべてにおいて「ほにゃら~」のままです(3)
昨年の暮れ、
「まるで六文銭のように」というユニットのライブを聴きに行ったのですが(4)
アンコールでこの歌を、もちろん「ほにゃら~」ではなく歌ってくれました
その時歌ったもう一曲のアンコール曲が『ゲンシバクダンの歌』
これもレコードが発売できなかった歌だと
前に別のライブで小室さんが話しながら歌ってくれたことがあります
放送禁止とか発売禁止について論じ始めると(5)
話が広がっていって収拾がつかなくなりそうなので、ここでは触れませんが
小室さんが今もキチンと向きあって歌っているという姿勢が嬉しいです
小室等さんと初めて言葉を交わす機会があったのは1997年の秋でした
そのときワタクシはそれよりさらに9年前
初めてナマで小室さんを聴いたコンサートで歌った『ケ・サラ』が良かったと
そう感想を述べたのですが
その時返ってきた言葉が「いやぁ、もうあんな歌は歌えないなぁ」でした
憧れのシンガーと初めて話せた興奮とは別に、少々ガッカリした記憶があります
まぁ小室さんも病後だったそうで、それで弱気だったのかもしれません
その後、年に一度、あるいは二度ほど小室さんのライブを聴くのが慣例になり
古い歌を取り上げて歌うとき、懐かしさだけではないものを年々強く感じています
一ファンの勝手な思い込みかもしれないのですが、嬉しいことです
最近はフォークシンガーというよりも
文化人としてマスコミに登場することが多いような気がする小室さんですが
青臭い正義感を胸に秘め、外見はとぼけた白髪の老人として
ギターを抱えてマイクの前に立ってもらいたいと願っているのは(6)
ワタクシのわがままでしょうか…
(1)えせ着うた:mmfファイルの作成に関してはこちらをご参考にしてください
ワタクシが作成したファイルの配布には応じかねます
(2)ほにゃら~:その部分だけテープを逆回転させた音を使っているそうです
WAVファイルに変換してしまえばシロウトでも復元できるかもしれませんが
試す気持ちはありません
(3)バラ売り、CD化:実際にワタクシが持っているのはオリジナルの2枚組LPと
CD化された2種類です
2回目のCD化は『六文銭BOX』というセット物で
すでにCDで持っているものばっかりだったのですが
特典付録の「初CD化、自主製作盤『和歌』」につられて買ってしまいました
(4)まるで六文銭のように:「最後の」六文銭のメンバーだった
小室等、及川恒平、四角佳子の3人が数年前から時々ユニットを組んでいます
このときのクループ名が『まるで六文銭のように』といいます
(5)放送禁止:先日、カタログハウス社のセミナー『小室等の聞きたい聴かせたい』で
森達也さんと放送禁止歌をテーマにしたトークショーが催されましたが
あいにく出勤日だったので行けませんでした
(6)とぼけた白髪の老人:すでに高田渡さんがそうだという人がいるかもしれません
映画『タカダワタル的』が4月6日に高崎映画祭で上映されます
見に行きたいのですが、夜とはいえ平日だからなぁ
仕事が終ってからではキツいなぁ
この記事は、昨年暮れのライブを見終わった直後から書こうと思っていたのですが
うまくまとめられずに今日まで来てしまいました
今日もうまく書けたとは思っていないのですが
いつまでも頭の中に草稿を置いたままにしておくのも落ち着かないので
ひとまずこれでアップすることにしました
でも、ネットって凄いですねぇ
いろいろ補強のために調べているうちに
「ほにゃら~」が無いレコードの存在を知りました
一箇所は歌詞そのものが違っています
(この歌詞でも「ほにゃら~」にしなくてはならなかったかもしれない)
もう一箇所は、まさしくそのままレコードになっています
コメント
なも
はじめまして。ひょんなことで見つけた,ブログの検索サイトで小室さんを引いたら,この記事と出会いました。
小室さんとお話しされたことがあるようで,少しうらやましく思いました。コンサートは多分年に1回くらいは行っていると思いますが,「お話し」の機会はありませんでした。
お書きになっているところから推察しますと,もう御存知かと思いますが,『別役実第三戯曲集 そよそよ族の反乱』(1971 三一書房)の「街と飛行船」中の「第六の歌」としてこの歌の歌詞全文が出ています。(pp.255-256)
TodomatsuHouse
アクセスありがとうございます
いろいろとお詳しいですね
そちらのブログも拝見しましたが
ワタクシと同年代でしょうか、うなづける点が多々ありました
最近は「ネットサーフィン」という言葉を滅多に聞きませんが
芋づる式に面白いサイトを見つけられるのが
WEBの楽しみだと思います
また、お立ち寄りください