漢語表記に於ける私的考察
この前の記事で
なぎら健壱さんの『日本フォーク私的大全』という書名を書いたときに
ふと思い出したことがあります
去年あたりから、かな
個人のウェブサイトやブログ、掲示板の書き込みなどを見ていると
やたら「私的」という言葉が目につきました
しかもそれが前後の文章の流れとは不似合いに堅い言葉に響くのです
へんだなぁ、他ではくだけた文章書いているのに
どうしてここだけ文語的になるんだろう?
あちこちのサイトでそういうことに遭遇するうちに
ようやく気がつきました
これは「してき」ではなく「わたしてき」と読むのだ、と
このブログでは、自分の一人称表現を「ワタクシ」と統一しています
「私」と書いたのでは「わたし」とも読めるし
たとえ「わたくし」と読んでいただいたとしても
わざと改まったフリをしているというニュアンスが伝わらないため
意識的に「ワタクシ」という表記をしているのですが
「わたしてき」の場合も「私的」ではなく「ワタシ的」と
表記して欲しいなぁ、いや、ワタクシだったらそう書きますよ
逆に言えば、今の人は
「この評論、どうしてここだけ『わたしてき』って
若い子ぶった言葉使うんだろう?」
って感じるのかな?
コメント
noraneko-doutyu
あああ、やってました「私的」。
てっきり、私は「わたしてき」と読んでくれるだろうと・・・。
でも、実際は「してき」なんですもんね。
今度から「わたし的」か「ワタシ的」で書きたいと思います。
TodomatsuHouse
いわゆる「ら抜き言葉」も耳にするようになって20年近くなりますが
未だに耳になじめず不快感を感じるのは...オジサンなのかなぁ
でも「新しい」は「あたらしい」と読みます
(本当は「あらたしい」なんですってよ)
yattokamedagaya
こんばんは。ワタクシのこと、ここにありますね。
私のワタクシは、実はどこかのサイトにあった「ワタクシ的」という
表現が気に入って使い始めたのです。
「ワタクシ的」「わたし的」「してき」、漢字で書けば私的で同じなのに
全然イメージが違いますね。日本語は面白い。
もうひとつ。「ら抜き言葉」なんですが
私の古郷の遠州弁では、方言として昔から使われていたそうです。
私はもうそこを離れて長いので、記憶が定かではないのですが
最近見た地元のサイトに書いてありました。
TodomatsuHouse
あはは、自分でもつい最近書いていたんですね
すっかり忘れてた (^^ゞ
私的、いや、ご指摘いただきありがとうございます