風のアンソロジー【序】
風が好きです
風に吹かれて歩くのが好きです
海援隊の歌が好きなのも
中島潔さんの絵が好きなのも
そこに風が吹いているから
愛車に風2号と名づけてサンルーフを開いて走るのも
広いところで凧あげをしたくなるのも
ボクが風を好きだから
風が好きです
風に吹かれて歩くのが好きです
1989年の秋に書いた、詩のようなものです
これを書いたときに何気なく
「風にちなんだ歌でも集めてテープでも作ってみようかな」
そんなことをつぶやいて、つい、その気になってしまい
自分が持っているレコードやテープの中から選曲したものを
作ってしまったのでした
あれこれ欲張っているうちに曲数が膨れ上がり
「風」をテーマにしたものの
さらに細分化して4部構成となり
90分テープ2本の大作となってしまいました
ミュージック・バトンで「自分の思い入れのある曲を5曲」と訊かれ
うまく答えられなかったからというわけではないのですが
この『風のアンソロジー』について、書き残しておきたくなりました
1989年の11月、当時友人たちに送っていた個人通信に書いたものを
そのまま再掲載します