知床が世界遺産になったそうだ
学生の頃、北海道へは何度も行ったが
知床へは行かなかった
いや、一度だけ団体ツアーでウトロまで行ったが
自分がそのツアーの添乗員的な仕事だった
フリータイムの一日、ウトロの市街地から一歩も出ずに過ごした
知床の自然は貴重だから、物見遊山の観光客が行くべきではない
行けば何かしら不用意にダメージを与えるだろうから、と
そう思って知床には行かずにいた
「知床半島を横断するフェンスを張り、立ち入り禁止にしよう」
昔、そんなことを言った人もいた
暴論かもしれないが、それくらいのことは考えてもいいんじゃないか
レンジャーと学術調査以外は立ち入り禁止
それじゃ観光客が困るって? いや、本当に困るのは観光業者だな
まぁ、確かに自然を後世に遺すのも大事だが、今の人たちに紹介するのも重要だ
だったらせめて観光客が一気に押しかけないよう定員制にしようよ
関所を設け、一日にトレッキングできる人数を制限する
外国ではこういう例はあちこちにあるはずだ
公認ガイド同行を条件にすれば、地元の雇用活性になるかもしれない
トレールの入り口の町は宿泊や土産物を求める客で賑わうだろう
(多くの物見遊山の客は、ここだけで知床気分を味わって帰るような気がする)
あと、定置網をもう少し減らして番屋も数が減れば
知床が生きとし生けるものの楽園に近づけるような気がする
本音を言えば、ワタクシだって知床に行ってみたい
でも、歯を食いしばって我慢している
20数年前、学生生活を終えて勤め始めて得たお金で
知床に夢を買った
その夢を守り、育てるためにも...
コメント
RYO
はじめまして。TBありがとうございます。
ニュースを観るたびに、世界遺産にならないほうがよかったんじゃないかと思ってしまう私がいます。
これが、観光客というものがみんな当然マナーを守っていたり、トドについても保障がしっかり出来ていたりなどなど・・・・・・がなければ手放しで「よかった」と思えるのかもしれないけど。
TodomatsuHouse
高山植物が咲くような場所で、人が足跡をつけると
もうそこには数年間植物が育たない...
だから遊歩道からそれてはいけない、なんて話を聞くと
心して歩かなくっちゃいけないなぁと思うんです
でも、中にはクルマでやって来てハイヒールで歩こうとする人もいて
若い頃は「そんな人は来てはいけない」と思ったものですが
やはりそういう人だって美しい自然を見たいだろうし
実際に見ることで何かを学ぶかもしれない
だからそういうエリアの入り口にちゃんとしたビジターセンターを作って
きちんとレクチャーを受けた上で奥に進んでもらう
あるいはそこを見学するだけでも満喫した気分になってもらう
身体にハンディキャップを抱えて、奥地に入れない人のためにも
そういう形が普及すればいいなと思うんですよ
エンドウマメ
マメの住んでいる京都も、世界遺産の仲間入りをしているんですが
下鴨神社の糺ノ森には、観光客が捨てたゴミが多いです。
10円玉の平等院は、毎日すごい人々が来られますが、ここも
ゴミの問題があります。
知床は、捨てたゴミが海に流れて、たくさんの動物・魚に影響を
与えているのも事実ですね。 でも人は行きたがる。
ゴミとトイレの問題が、切実です。
TodomatsuHouse
エンドウマメさん、こんにちは
文化財系でも、心無い人が押しかけるという点では
悩みは同じですね
関東にも日光という世界遺産があります
こちらはどうも登録された年は賑わったものの
その後はまた静かになったような感じです
それはそれで関係者には死活問題なのですが...むずかしいですね
ところでいよいよ明日は宵々山ですね
夕立が降らないことを祈っております