今日は『更生保護記念日』

…なのだそうです

日本の刑務所と言うのは「矯正」を目的としているそうです
つまり「罪を犯した人を真人間にして社会に戻す」のが使命です

だから死刑制度は矛盾している、という論議は別の機会にするとして

「懲役」というくらいですから、所内でいろんな仕事をしています
ワタクシの父親の勤め先は各地の刑務所内の木工作業施設を
外注工場、つまり下請けとして使っていました
一般に知られていませんが、こういう企業は意外と多いようです
逆に一般に良く知られているのは、刑務所オリジナルの製品
『CAPIC』ブランドで各地で展示即売会が開かれています

刑務所の中は極悪人ばかりというのは映画や小説の中の話
実際は、心が弱いばかりに罪を犯した人が多いのです
  本当のワルはそもそも捕まらない
だから無断欠勤もなく、まじめに働くのです

お神輿などの伝統工芸品なんか、今は職人の後継者が少ないですから
むしろこういう人が貴重です
どこかの刑務所では、完成間近になったときに一番腕の良い受刑者が出所の日を迎え
「もう少し残ってくれとも言えないので、困った」そうです


ところで、最近は詐欺罪で刑務所に入る人が増えているという話を聞きました

詐欺罪と言えばクールな知能犯というイメージですが、実際は無銭飲食
失業して生活に困った人が、パンとベッドを得るためにこれをやるのだそうです

なんだかO・ヘンリーの小説ではありませんか


あ、そういえば子供の頃に喜劇なんかで「ゴムひもの押し売り」ってのがありましたね
『サザエさん』にもよく出てきました
あれの決まり文句が「おとといムショを出たばかりだ」と凄むのですが
実際にああいう人っていたのでしょうかねぇ