夜の地球儀

 
先週末に読んだ雑誌に、渡辺教具製作所という地球儀メーカーのルポが載っており
記事自体も興味深く読ませてもらったのですが
会社のURLが記載されていたので、ウェブでさらに探訪してみました
  http://blue-terra.jp/ :「青い地球」とは、素敵です
製品一覧を見ると、いやぁいろんな種類があるものですねぇ
言われてみると確かにそうだと思ったけど
まず「行政」と「地勢」の2種類があるわけですね

「行政」ってのは国ごとに区分けされてるから
国名が変わったり国境線が変わったりすることがあるわけですよ
  そういやオリンピックや万博で国旗と国名を覚えたけど
  今は無くなっている国も多いですからね

「地勢」だったらそういう変化には無関係かというと
湖が灌漑で小さくなってしまうこともあったりするそうで
いずれにしても最新の情勢を反映させる必要があるみたいです


社名に「教具」の文字はあっても
近年は少子化の影響で学校での需要が減っているそうです
その半面、大人向けというか趣味用に変り種の地球儀があります
  昨日紹介したサッカーボール型地球儀も
  実はここの製品なのでした

「白地図地球儀」はホワイトボード用のマーカーで
自由に書き込めて、そして拭けば消せるのだそうです
グローバル戦略を進める企業や、旅行好きの人にはいいかも

「緑の地球儀」は、一見すると普通の地勢タイプのようですが
飢餓や人口爆発の国が判り、武力紛争地域や原子力発電所の位置が記されています

「夜の地球儀」というのもあります。人工衛星から見た地球の夜景です
添えられた説明によると
  文明国で経済活動の盛んなところは明るいのですが
  同時にそこは環境汚染がすすんでいるところでもあります
  美しい夜の地球を眺めながら、明日の地球環境にも思いを馳せたいものです

都会だけではなく、油田や漁船の明かりもあるそうです

そういえば、ずっと前に
「人工衛星から地球を見ると、三つの火が見える」という話(歌)を聴きました


◇ 三つの火 ◇

   あかあかと燃える火が見えるんです
   森林が燃えているのです
   森を燃やして焼畑を作るために
   人間が燃やしているのです
   水を抱き酸素を生み出し
   動物たちを養ってきた森を
   燃やし尽くして 燃やし尽くして
   人間はどこへ行くのだろう

     人工衛星から見ると三つの火が見えるという
     火を手に入れた人間は火によって滅びてゆくのだろうか

   砂漠に燃える火が見えるんです
   石油が燃えているのです
   油田の廃油を処理するために
   人間が燃やしているのです
   クルマを走らせロケットを飛ばし
   地球最後の大切な資源を
   燃やし尽くして 燃やし尽くして
   人間はどこへ行くのだろう

     人工衛星から見ると三つの火が見えるという
     火を手に入れた人間は火によって滅びてゆくのだろうか

   赤や青のネオンが見えるんです
   大都会の夜景です
   水や石油、原子で発電して
   人間が灯しているのです
   冷暖房からコンピューターまで
   電気がなくては何もできない
   縛られてしまった 縛られてしまった
   人間はどこへ行くのだろう

     人工衛星から見ると三つの火が見えるという
     火を手に入れた人間は火によって滅びてゆくのだろうか

     人工衛星から見ると三つの火が見えるという
     火を手に入れた人間は火によって滅びてゆくのだろうか

                                (笠木透)