仕事さがし

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…新聞を見たよ 新聞だって見たよ
 電話だってかけたよ 仕事にありつきたいから…

                        (高田渡)


他の地区も同様かと思うのですが
日曜日の新聞には
折込みの求人広告が入ってきます

幸い…と言っていいと思うのですが
切実な思いで見ることはないけれど
結構興味深く読んでいます

オープニングスタッフ募集で
近所にどんな店が開店するか判るし
ああ、この会社毎週載せてるなぁ
長続きしないのかしら、と業界の動向を想像したり...

今は男女雇用機会均等法がありますから
特段の事情がない限り男女別の募集はできません
でも、内心では女性を雇いたいと思っている職場は歴然とあるので
「育児・家事との両立可能」なんてキャッチコピーと
週に数日の勤務時間や、低い給料を提示したりするのですが
それでも不景気の頃は男性が応募してくるのです

意外と嫌われるキャッチコピーが
「誰にでもできる簡単なお仕事です」
求人する側は、応募者の心理的負担を和らげるつもりで書くのですが
プライドを傷つけられると感じる人も多いそうです
「あなたを活かせる場所がここにあります!」
これくらいヨイショしなくっちゃ


最近はやっぱり景気が回復してきているのでしょうね
  あまり実感はないけど
広告の量が増えてきています
それと、フリーペーパーっていうの? 冊子形態のものが
駅やコンビニ、ファミレスやホームセンターなど
街のあちこちに置かれています

この間もコンビニにいたら、若い男性がサッと店に入ってきて
フリーペーパーだけを持って出てゆきました…その間わずか数秒
万引きと紛らわしいので
フリーペーパーの設置を拒否するコンビニもあるって聞いたけど
なるほどとうなづいてしまいました

かように求人情報はあふれているのですが
いや、だからこそ、でしょうか
出稿しても反響がないクライアントが多いと求人広告の営業マンが言ってました
職を探している人は、まだまだいっぱいいるのですがね

ハローワークに行くと数年前に増設した求人票検索用のパソコンは
相変わらずフル稼働してますよ
それでも来ない会社には人は来ない…ミスマッチというやつですね


なぁんて傍観者でいられるうちは呑気でいいのですが
実は仕事柄、求人者の立場になることがあります

そんなときは
ウチの広告が目立っているかが気になるし
月曜日の朝は電話が鳴るたびにビクッとする

「求人広告を見たんですけどぉ…(無言)」
どうして、そこまでしか言わないんだろう?
働きたいんだったら、もっと自分をアピールして
「ぜひ働きたいので、面接してください!」と自分から言ってみて欲しいのです
それなのに、たいていの人はこちらから「応募するのですか?」と聞き返すことに
  はっきり言ってこの段階で不合格です
たまに「求人広告を見たんですけどぉ…」の後のセリフを言う人がいます

「どうです、今度はウチにも広告出しませんか?」
 

雀屋さん、お勤めがんばってね