七夕の夜
南修治さんのコンサートの途中で
ふと「今日は帰ったら七夕だなぁ」と思ったら
ぐっとこみ上げてくるものがありました
『ブラザー軒』という高田渡さんの歌を思い出してしまったのです
もともとは菅原克己さんという詩人の作品で
それに高田さんが曲をつけたものなのですが、レコーディングの際
「レコード会社の人はどんな曲だか全然知らないでしょ。
その場でね、ミキサーの手が全然動かないんですよ。
感動しちゃって何もしない。二回しか録らなかった。(高田渡・談)」
南さんの歌を聴いて感情が解放され、緩んでいるときでしたから
マトモに情景が浮かんでしまいました
まぁ、情景といっても自分で勝手に想像しているだけなんですけどね
仙台の七夕祭りは全国的にも有名な大きな祭りだし
実在のブラザー軒は今ではビルディングだと聞きました
このブログ記事によると
元の詩が発表されたのは1958年だそうです
だから自分勝手にこんな店を想像して
父と妹の幻影を見守る「ぼく」の姿に
胸を詰まらせてしまうのですね
で、たまたまこういうブログ記事を見つけたのですが
この人はワタクシ以上にリアルな情景を思い浮かべているようです
大宮から戻ったワタクシは
あらかじめ連絡しておいた家族と地元の七夕祭りの雑踏の中で待ち合わせ
ひとしきり露店を冷やかしたあと、ファミレスで食事をして帰ったのでした
コメント
ぜん太
ブラザー軒、いいですよね。
大好きです。
聴くたびに泣けますが(笑)。
TodomatsuHouse
▽ぜん太さん
ワタクシが初めてこの歌を聴いたのは
トリビュートアルバムで佐藤GWAN博サンが歌ったバージョンでしたが
情景が目の前に浮かんできて泣けました
詩が発表された1958年はワタクシが生まれた年であり、
また、あの『三丁目の夕日』の舞台となった年でもあるのですが
まさしくあの時代の子供の姿や街のたたずまいが
目の前に浮かんできたのです…具体的にその年を示す言葉は無いのに
詩の持つ力、歌で表現する力を感じさせられました