もんち!

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地元の図書館のサイトにアクセスしたら、お知らせが掲示されていました
それによると、ホームページから資料の予約ができるようになったそうです

あれ? そんなんだったら前からできたじゃない…と思うのは早計で
今までは「貸出中」のものだけしか予約できなかったのを
これからは「書架にあるもの」も予約できるのだそうです
つまり、わが町の図書館にこの本はあるかなぁと検索して見つけたら
その場で「俺が借りるからね」と唾をつけることができるらしいのです

お知らせを見て、真っ先に頭に浮かんだ言葉が
タイトルにもある「もんち」でした


…と言っても、博多で暮らしたことが無い人には判らないでしょうね
 いや、博多のことを福岡と呼ぶような今の若い人にだって通じないかもしれません

  ワタクシの子供のころは、博多=福岡市。福岡=福岡県でした

たとえば数人の子供同士で遊んでいて、道端に10円玉が落ちているのを見つけ
皆で駆け寄って拾おうとしたとします
そのとき誰がが「もんち!」と声を上げて宣言すれば
その10円を拾う権利は彼のものになってしまうのです
真っ先に10円玉にたどり着けなくても、宣言した彼に権利があるのです

そんなぁ、理不尽じゃないですか。言った者勝ちだなんて...
ご安心ください。「もんち」の効果をなくす言葉もあったのです
「もんち返し」…いや、「もんち切った」だったかな?
どうも記憶があやふやです
さらにこの言葉の効果を消してしまう言葉もあったはずですが
こちらはもう完全に思い出せません

つまりはこの3番目の言葉を発した者が真の権利者となるのですが
それより早く10円玉にたどり着いて拾い上げれば、それで決まり、でもあるわけです
こうなるともう方言というよりは、子供の遊びのルールですね

ネットで探しても「もんち」はありましたが「もんち返し」は見つかりませんでした

  調べた「もんち」の使い方は、ワタクシの記憶と少々違っているのですが
  そこはそれ、子供の遊びですから
  時代や、ご町内によって少しずつ変わってきているのかもしれません


わが町の図書館も、ネットで「もんち!」と叫んでも
それが絶対ではありません

図書館職員が一定時間ごとに書架を回って予約のあった本を抜き出して
言ってみれば「取り置いて」くれることになっているのですが
それよりも早く実際に図書館にいる誰かが「これ借ります」とやれば
ネットからの予約は通じなかったことになるのだそうです

この「一定時間」というのがクセ者ですね


ちなみに、ワタクシは今『日本沈没 第2部』を予約してます
これは貸出中のを予約したのですが
分厚い本なので夏休みに順番が回ってくればいいなと思ってます

…それよりも、第1部を読んだのは33年も前なので
登場人物の設定など、細かいところを忘れてしまっているから
頭の中で話がつながるかが心配です

リニューアル版の映画は新解釈で作られているそうなので
あまり参考にならないかもしれないし