鰻コンプレックス
本日は言わずと知れた「土用の丑の日」であります
この日に鰻を食べると夏バテを乗り切れる
というのは平賀源内の発案という説が一般的ですね
ただし、源内が考えたのは
商売がうまく行かないと相談に来た鰻屋に
「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」
という民間伝承からヒントを得て
「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたまでらしいですね
それでも、物知りとして有名な源内の言うことならということで
その鰻屋は繁盛し、その後、他の店も真似をして習慣が広まったそうな
以前はだいたいこの時期になるとスーパーで派手に売り出したり
ニュースで外国から空輸される鰻が紹介されたものですが
今はそれにコンビニ弁当のキャンペーンが加わって、さらに賑やかですね
それにしても、あの恵方巻もそうだったけど
よくまぁ一時期にこれだけ数を揃えられるものです
ところで、考えたら「うな重」とか「うな丼」って
あまり上品な食べ物ではないような気がします
きっと誰かが冷めないようにって考えたのでしょうが
ご飯の上におかずを載せて出すという料理は、庶民的発想ではないでしょうか
本来なら、ご飯とは別に皿に載せた蒲焼を食べるというのが
いや、ご飯なんか無しにして、箸で蒲焼をつつきながら一杯やるというのが
粋な食べ方ではないかと思うのですね
そう思っていながらも、「うな丼」はご馳走だと思ってしまいます (^^ゞ
そして「うな重」はさらに偉いと思ってしまうのです
この、「鰻を有り難がる」という自分の心がちょっと悔しいんですよ
で、「うなぎちらし」とでも呼ぶのでしょうか
刻んだ鰻をご飯にかき混ぜて食べるやり方をすると、心のどこかで
「なんだ、普段偉そうに鎮座してるけど
こうやってしまえばたいしたこと無いじゃないか、ザマーミロ」
みたいな気持ちが湧いてきて、こちらが優越感を持って食べることができるのです
…ううむ、屈折してるなぁ
しかし、庶民的に見える鰻の混ぜご飯も「ひつまぶし」になってしまうと
ちょっと様式化されてしまった感がありますね
でも、まだ一度も食べたことないんで、ちょっと興味があります
『ういろー・ざ・わーるど』なんてブログやってても
名古屋に行く用事は滅多にないしなぁ
10数年前に行った時は駅のそばで「きしめん」食べただけだったし
鰻なんて、あんな蛇みたいな魚、外国人は食べないような気がするのですが
30年くらい前に読んだ伊丹十三さんの本によると
イギリス人は食べるんですって…午後のお茶の時間に
煮こごりにしたもの、という文章だけではイメージがつかめなかったのですが
その「ジェリードイール」の写真を掲載したブログを見つけました
…これを見たら「鰻を有り難がる」という気持ちとは決別できそうです
コメント
エンドウマメ
ウチも今夜、ウナギ丼でした。 雨が降っている為・・なのか、広告には
1匹690円だったのが550円だったらしく、買わない予定を変更して
親子3人分として2匹を買って来たそうです。 関西は、腹から裂いて
頭も尻尾も付いた1匹の状態で売ってます。 関東は頭と尻尾は付いて無くて
背開きで、2つに切ってパックされていると紹介されていました。
でも関西はこの時期ハモが有名で、照り焼きや、湯引きで酢味噌か
梅肉でサッパリと食べたり、ハモのスキヤキも美味しいです。
ナオ
10数年前に一緒に名古屋に行ったのは、私ですかね。
確か某フォーラムのスタッフ会議ではなかったかと。
その日、あまり体調の良くなかった私に合わせてきしめんにしたんだか、手頃にあった店がきしめんだったからきしめんにしたんだかは忘れましたが、結構暑い日の移動で新幹線の冷房ですっかり体が冷えていたようなことだけは思い出されます。
TodomatsuHouse
▽エンドウマメさん
武士が多い関東では「切腹」を嫌って背開きにする
なんて理屈をよく聞きますが、じゃぁウナギ以外の魚はどうなの?
と思います
関西でウナギのことを「まむし」と呼ぶのは知ってましたが
漢字で書くと「真蒸し」なんですね
てっきり「蝮」かと思ってました
またひとつお利口になって、当分照れ笑いが続きます
TodomatsuHouse
▽ナオさん
「のぞみ」用の300系車両を使っている「ひかり」があるからと
そう言って、一緒に行こうと誘ってくれましたね
ああ、なんと鉄っちゃんな言葉なんでしょう (^^)
あの日は最初、マクドにしようかと言ったんですよ
しかし、わざわざ名古屋に来てまでマクドはないだろうということで
きしめんにしたんじゃなかったっけ?
今にして思うと
マクドにパンを卸しているフジパンという会社は名古屋の会社なので
マクドという選択もまんざら間違いではなかったのかと思います