シングル、ダブル、スイートォ!?

 


先週末、急用ができて家族で家を空けることになりました。泊まりで
となるとイヌたちをどうするかが懸案事項になるわけですね

ペットシッターを頼むというのも前から考えていたのですが
リサーチ不足というか、こちらの受け入れ態勢が整っていないというか
今回いきなり頼むには間に合いそうもありません

頼ってしまうのはやっぱりネット検索です
訪問先の近辺にあるペットホテルを探したところ
クルマで5分ほど離れたところに1軒見つけたので、さっそく電話してみます
「明日、イヌを預かってもらいたいのですが…」

どうやら泊まれそうなのですが、犬種や料金の話になると
「ホームページを見てお電話されているのでしたらお判りでしょうが
 シングル、ダブル、スイートがありまして…」
いや、全然お判りじゃないんですよ。ダブルって、2頭で一部屋使うの?

説明によると、シングルはいわゆる普通にあるケージで
ダブルは畳半畳ほどの部屋、スイートになると2畳もある個室だそうです
  実際はスイートから順に説明したけどね
ま、聞かされても今ひとつイメージがわかないし
特に予約が立て込んでいることもないというので
行って部屋を見せてもらってから決めるということにして出発したのです


自動車用ステッカーは
マグネットシートを使って
乗車時のみ貼り付けるようにしている

住所を元にカーナビで探し当てた店は、通りに面した小さなビルの1階にある
ペットフードの販売とデリバリーが主体の店でしたが
裏手に別の建物があって、1階がトリミングルーム、2階がホテルになっており
店舗のざわつきから隔離されている点に好感が持てました

で、肝心の、というか興味津々の部屋の内容です

階段を上ったところにドアがあり「ここがスイートになります」
中を覗くと、なるほど、2畳分くらいの個室です
一般住宅だと間取りの都合なんかで半端な部屋ができて
納戸にしたり家事室に使ったりってことがありますが、そんな感じの部屋ですね
昔の下宿屋なんかを連想して、イヌごときにこんな部屋なんて贅沢な、とも思う半面
個室ではないものの我が家でもこれくらいの面積がイヌたちに占有されているはずで
そう思うと苦笑いしてしまいますね
…あ、そうそう、スイートという呼び名ではありましたが
続き部屋はありませんでした。さすがにそこまであったら「お犬様」ですよ

廊下の先のドアを開けると広い部屋になっていて
中に入ると右側にはケージが何段にも積まれて並んでいるのはよくあるパターンですね
左側にはいくつか部屋が仕切られているのでしょう、ドアが並んでいます
あとで思ったけど「男子トイレ」のイメージですね
片側には小便器、反対側には個室が並んでいるレイアウトの
で、その個室がダブルルームというわけです。広さもちょうどそれくらい

実は今回は一夜を過ごすだけではなく
翌日の夕方まで預けなくてはなりませんでしたので
歩き回れる広さと天井まで高さを持った開放感があるというのが気に入りました

  イヌは狭いところに閉じ込めておいた方が良いという意見の人もいますし
  ワタクシもある程度は同調するのですが、今回は長時間過ぎると思ったのです
  ペットホテルに預ける前後も移動のため数時間もキャリーに閉じ込めるわけですし
  家に帰っても散歩に行ったりするわけでもないですから
  ペットホテルにいる時間が「動き回れる時間」になると思ったのです

というわけで、体が小さく背の低いペロはシングルルームでお願いしましたが
サスケにはプラス1,000円でダブルルームを奢ってやりました
部屋に入ったサスケは数回ぐるぐる回っていましたが
自分ひとりだけが閉じ込められたことに気づくと窓からこちらを見て
まるで「あれ?俺だけ置いていかれちゃうの???」とでも言っているような
そんなキョトンとした顔が印象的でした

sappe03.jpg


予想以上に用事が長引き
イヌたちを引き取りに行ったのは、翌日の夜7時でした

  ありがたいことにこの店の営業時間は平日は9時、週末・祝日は8時までで
  しかも営業時間内であれば1泊料金で済むのです。これは嬉しい
  店によってはチェックアウトが午前中と決まっていて
  それ以降は一日預かり料金が追加で必要になるところもあるみたいですからね

前に小諸の動物病院に預けたときのような詳しい報告はありませんでしたが
スタッフの口ぶりから可愛がってイヌたちに接してくれた様子が伺え
その点でも好感が持てました
ちゃんと散歩もさせてくれたみたいですが
ペロはともかくサスケの引っ張りの強さは若い女性スタッフには大変だったかな

「2匹は仲がいいんですねぇ」

あれ? 家では一緒に散歩に出かけようとすると
最初はまるで喧嘩しているみたいに吠えたりくわえ合ったりしてるんだけどなぁ
そう言い返そうとしたところに、前日別れるときのサスケの顔を思い出し

「きっと、置き去りにされたもの同士、助け合って強く生きてゆこうって
 そう思ったんじゃないかな」