バイオ原料
ワタクシ、クルマに先月の終わり頃からバイオガソリンを給油しています
まだ試験的に販売されているだけですから
これを売っているガソリンスタンドは全国(首都圏だけ)に50店舗しかありません
発売日のニュースで「多少高くても環境に良いのなら使いたいですね」
そうインタビューに答えていた人がいましたが
ワタクシの場合は、たまたま行き付けの店がその50店舗に含まれていただけで
普通のレギュラーがバイオガソリンに切り替わって選択の余地がないだけの話です
コスト的にはレギュラーより10円くらい高いらしいのですが
今は差額を政府と業界が負担することでレギュラーと同じ価格で販売しています
バイオガソリンも燃えれば二酸化炭素を排出するのですが
原料の一部に使われているトウモロコシなどが
生育するときに二酸化炭素を吸収したぶんだけ「貸し」を作っているから
その分相殺しているということらしいです
ま、その考え方には特に異議は無いんですけどね
気になってしまうのがトウモロコシなどがそちらに回されるということです
奥さん、マヨネーズが値上がりするんですってよ
すでにオレンジジュースが値上がりしているのは需要を見越した農家が
オレンジ栽培からサトウキビ栽培に切り替えているのが原因らしいです
かけがえの無い地球を守るためには
値上げくらい我慢しなくてはいけませんか…金で済むことですから
とまぁ、問題はシビアな方向へ発展してゆくのですが
ワタクシの心に引っかかっているのはもっと小市民的なことなのです
食べ物をそんなことに使っていいのか?
子供の頃、食べ物を粗末に扱うと叱られました
芋でスタンプを作っても、あとでインクのついた部分を切り落として
残りは天ぷらにするとかして食べたものです
なんかこう道徳的に「食べ物を食べること以外に使うのは罰当たりなことだ」
という感覚が身についてしまっているのです
せいぜいご飯粒をヘラで練って糊を作る程度で
小麦粉の粘土があると知ったときはビックリしたものです
畏れ多くて触ったことすらありません
そりゃまぁ偉そうなことを言っていても
実際には結構食べ残しを捨てていたりするのですが
食料品を工業化して燃料やインクにするというのは
ちょっと割り切れない思いがするんですよ
というか、食べるためではないものを畑で作るということに
抵抗があるのかもしれません
自分って、意外に農耕民族だったんだな
コメント
雀屋
バイオエネルギーに使うとうもろこしは元々飼料用なので食用には向かないんだそうですってね。
でも地球規模で考えると、耕作できる面積は限りが有るし、地球の人口は爆発的に増えてるのに、食べない目的で耕作されるわけで・・・。
京都議定書からカナダも脱落だわ、日本も京都システム使わないと目標クリアできそうにないわで、8回目の氷河期で人類は滅びるんでしょうかねぇ・・・。
まつお
▽雀屋さん
ことさらに「食べ物さんありがとう」って言うつもりは無いけど
食べ残しなどを再利用するのはともかく
初めからそのつもりで農作物を作るというのが
なんか心に引っかかるんですね
じゃぁ木材はどうなんだって言われると言い返せないけど
しかし、代替燃料を少し使い始めただけでもこの影響ですからね
ある意味では石炭や石油の埋蔵量の凄さと
それを生み出した過去の動植物の豊かさに感心します
やっとかめ
ゴミを原料にしてバイオエタノールを作る技術はもうあるんですが、
コストが高くてまだ実用化できないらしいですね。
これが一石何鳥にもなってしまう一番効率が良い原料なので、
何とかならんのかなと思っています。
まつお
▽やっとかめさん
一番いいのは、二酸化炭素を還元するとかしてエネルギー化できることですね
そうなると、先進諸国は大威張りです(笑)
昨日見たニュースでは、群馬大学で家畜の糞を可燃ガス化するための触媒を
これまでの100分の1くらいのコストで生産する技術を開発したそうです
これがさらに進むと「水洗トイレは循環型社会に反する」ことになって
汲み取り式の復権ということになるかもしれません