B級グルメ

あまり好きではない言葉の一つに「B級グルメ」というのがあります

ハッキリ「嫌い」と言えないのは、言いえて妙といいますか
うまく表現しているなと感心する点もあり
確かに便利な言葉だと認めているからでもあります
…でも好きじゃぁありません

B級グルメとは、庶民的な価格で、なおかつ美味しいものを指すようですが
美味しさを値段でランク付けすること自体が変だと思うのですね
自分が食べてみて美味しいと感じたら、それでいいじゃありませんか

むしろ高級食材を使って美味しいものを作るより
チープな食材や「3日前に買ったけど大丈夫かなぁ」なんてものを使って
美味しく仕上げてこそプロの料理人というものでしょう
だとしたら、B級グルメと呼ばれているもののほうが凄いということになる

…と、ここまで書いていて気がついたのですが

グルメという言葉は「食通」とか「美食家」という意味で、人を指す言葉です
料理を表す言葉ではありません

という本来の意味に基づくならば、B級グルメというのは
さしずめ「薀蓄を並べて美食家ぶる俗物」ということになるのかもしれません
ううむ、これは世の中にあふれているなぁ

本当の美食家は、自分の五感が美味しいと感じた店や食材を愛し
わざわざ言いふらしたりはせず、といって変に隠したりもせず
今日も静かに美味しく味わっている人なのでしょう

…サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ