交通弱者用押ボタン
数年前から、すべてではありませんが、歩行者用信号機の柱に
こんなスイッチがついているのを見かけるようになり
気がついたら、我が家から500mほど行ったところの信号機にもついていました
交通弱者用押ボタン、と書いてあり
杖を持った人のイラストが「盲人用」を想像させるのですが
「交通弱者」という言葉自体は車椅子や老人子供も含むようにも受け取れますし
はっきり言ってよく判らない謎の路上物件なのです
このボタンを押すとどうなるの?
疑問はこの一点に尽きると思うのですが
これについての案内というか広報を聞いた覚えが無いのです
単純に想像するのは「信号が青に変わる」というものですが
それは押ボタン信号機との混同ですし
交通弱者への手助けにはなっていません。過剰な優遇です
青信号を待つというのは健常者も身障者も平等に甘受すべきだと思うのです
「青信号の時間が長くなる」というのはあっても良いかと思います
身体が不自由で動作が鈍い、スタスタ歩けないということはありますから
これは助けてあげるべきではないかと思います
エレベーターの車椅子用のボタンと同じ発想ですね
(あれは位置が低いだけではなく、ドアが開いている時間が長くなっています)
さらに一歩進んで、ボタンを押すと「近所の家から介助者が飛び出してくる」
これは素晴らしいですが、まぁ絶対にそんなことは無いでしょうね
それじゃアラジンの魔法のランプです
で、このボタンを押すとどうなるの?
ちっとも判りません
ときどき実際に押してみたくなるのですが
ワタクシはクルマで走っているのですから
わざわざクルマを降りてそんなことをするのは悪戯行為になってしまいます
「あれはきっと音楽が鳴るんだよ」
ある日、夕食時の話題にしたら娘がそう言いました
つまり普段は普通の信号機だけど、ボタンを押したらメロディ信号機になる、と
なるほどそれが一番無難で、ありそうな話だとそのときは納得したのでした
今月半ばに新宿に行って、珍しく地下道ではなく地上を歩いたのですが
新宿郵便局の近くの横断歩道でこんなものを見つけました
「音響用押ボタン」...まさしく娘が言ったとおりです
それならそうと、埼玉もこう書けば判りやすいのに
いや、実際にはどう書いたって目の見えない人には同じなのですが
「交通弱者用」なんて判ったような判んないような言葉を使うよりはずっといい
そう思ったんですよ
昨日、仕事も休みになったのでこのネタを記事にまとめるために
近所の信号機まで写真を撮りに歩いて行きました
改めて見廻してみて気がついたのですが、頭上にはスピーカーも設置されています
なるほど、やっぱりメロディ信号機になるのか
そう納得して写真を撮っていたんですよ
ところが、ですよ
誰もボタンを押していないのにスピーカーからは音楽が流れているのです!
このボタンは何のためについてるの? 押すとどうなるの?
…ワタクシの疑問は振り出しに戻ったのであります。誰か知ってたら教えて
コメント
JJ
「青信号の時間が長くなる」
であってますよ。
通常の押しボタンに比べて5秒間、青信号の時間が長くなります。
まつお
▽JJさん
そうですってね
青信号が長くなり、そのぶん赤信号が短くなって
それで全体の帳尻を合わせるんだそうです
じゃぁ交差する側もこのボタンを押してきたらどうなるんだ?
今度はこういう疑問が出てきたのですが
これまでのところ、2方向にこのボタンがついた交差点は
見たことがありません
しかし、この記事を書いたのは、ちょうど2年前の今日だったんですね