街の声

 
というわけで今週は新聞をちゃんと読んでいまして
しかも気になったというか面白い話題はネットで他紙の記事も見たりなんかしてます

すると、新聞社によって論調が微妙に違っているのが目につきますね

例の「7日から東京・埼玉・福井のタクシーが禁煙になった」話にしても
非喫煙者の談話はどこも歓迎ムードですが
喫煙者からの感想となると違いが見えてきます

「長距離を乗るときはつらい」
「短距離なら我慢できる」

同じことを言ってるんですがね、こちらが受け止める印象はガラリと違いますよ
前者は「気の毒になぁ」と思うけど、後者は良い子の模範解答ですもんね
  実はこれ、同じ新聞社の全国版と地方版です

かと思うと
「タクシーに乗って景色を見ながらたばこを吸うのが楽しみだった
 喫煙者はどんどん追いやられる
 値上げと合わせ、料金が二割ぐらい上がった感覚。乗る回数は減るでしょう」
と、業界を脅しているような談話を載せた新聞もありました

乗客の感想といいながら、結局は新聞社の考えが表れてるんですよね
いや、新聞や雑誌はまだ記者が書いたものという前提が意識の底にあるのですが
テレビの街頭インタビューってのが曲者です
街の人の顔や声がそのまま流れてくるから、つい世間全体の意見みたいに感じるけど
あれだって生放送でもない限り、テレビ局の意図に沿った発言だけを放送しているわけで
一歩間違えば世論操作になってしまうわけですね

まぁ、新聞社やテレビ局がそれぞれ独自の意見を出し合っているうちは
まだ我々もこうやって読み比べたり見比べることができるわけですが
みんなが同じことを書き出したら、それは怖い社会だなと思います


ところで、ワタクシはタクシーの禁煙化に対して
「初乗り運賃を200円くらい高くした喫煙専用車も用意したら?」
というアイデアを持っているのですが、いかがですか

ワンメーターの距離なら誰も乗らないだろうけど
長距離客を獲得できそうな気がするんですけどねぇ

街頭インタビューで誰もこういうこと言わないのかな?
…それとも、言ったけどボツにされちゃったのか