NAMES
この前の記事で紹介した川崎洋さんの詩
「二人死亡」と言うな/太郎と花子が死んだと言え
まさにこの最後の一節を具体化したような運動があるそうです
『THE AIDS MEMORIAL QUILT』といって
エイズで亡くなった人のメモリアル・キルトを作ろうという運動ですね
この運動をキャシイ・フィンクという女性が歌にして
それはワタクシもCDを持っていますが、歌詞カードが付いていない
...ので、紹介できません (^^ゞ
歌を聞き取れというのは、あまりに酷な注文です
で、高石ともやさんが日本語に訳して歌っていますので
そちらを紹介することにします
ネイムズ
原詞/Cathy Fink 日本語詞/高石ともや
縫いつけられたあなたの名前は
ともに今を生きたしるし
つらい思い出 笑顔の思い出
エイズに生きたしるし
誰にも言えずに悲しかったかい
恐怖はどんなだったろう
君の命を数で数えないよ 名前で呼ぶんだ
同じ時代を生きた者同士
恐怖が世界に広がるときはいつも
人は手をつなぎたたかった
いま新しい時代に 新しい勇気を
手をつなぐ輪よ大きくなれ
誰にも言えずに悲しかったかい
恐怖はどんなだったろう
君の命を数で数えないよ 名前で呼ぶんだ
同じ時代を生きた者同士
恋人 先生 親 兄弟
懐かしいその名を呼べば
生きてる私を支えるように
あなたの名前が 私を見つめている
誰にも言えずに悲しかったかい
恐怖はどんなだったろう
君の命を数で数えないよ 名前で呼ぶんだ
同じ時代を生きた者同士
元の詞は「君の死を数で数えないよ」だったそうです
最初ともやさんもその通りに歌っていたらしいのですが
ある日
「とてもいい唄だけど、その部分を聞いていると
ぼくらエイズ感染者はもう死んでしまったみたいでさびしい」
そう言われてすぐに歌詞を変えたそうです