おいしく・生きる
最近、ちょっと歯に痛みを感じる時があります
まぁ、夕食後にチョコレートをむしゃむしゃ食べて
口の中で溶かすより、むしゃむしゃ噛むほうがよっぽど旨い
ろくすっぽ歯も磨かずに寝ているわけですから
これで虫歯にならないほうがおかしいのかもしれませんね
でも、ワタクシ、最近歯医者さんのお世話にならないんですよ
たまに歯が沁みるんで診てもらっても
「虫歯はありません」って言われるんですよ
いや、たしかに10年くらい、いや、もっと前かな、酷い時期があって
歯が痛くて医者に行ったら
「あ、ここも。あそこも」と芋づる式に何本も見つかって
結局何ヶ月も通う羽目になったことがありましたが
その後虫歯とは縁がないんです
数年前に、前に詰めたものが外れて治してもらった程度
そんなわけですから、歯医者さんに対して無頓着というかおざなり
そもそも歯医者を選ぶ基準からしていい加減です
前述の虫歯をいっぱい見つけた歯医者は
仕事場からクルマで5、6分のところに
古くからの取引先の息子さんが開業したというので掛かり始めたんですね
今、というか数年前に行っているところは家の近所で
平日は夜遅くまでやっていて、日曜日も午前中診てもらえる
つまり、単純に義理とか利便性だけで選んでいるのです
ドクターの腕前や診療方針というものは一切考慮していません
そんなんでいいのか、自分が一生ものを食べるのに使ってゆく口なんだから
もっと大切にしなくてはいけないよ。医者も選ばなくっちゃいけないよ
というのが、先日読んだこの本の主張なんですね
確かにそうなんです。頭では昔からそう思ってるんです
でも、つい「痛くなってから行く」という習慣が崩せない
医者も患者も安易に「削って詰めればいい」と思い込んでいる面って多すぎません?
確固たる考えを持っている医者を見つけ、半年に一度定期検診に行く
きっとそれだけで歯は長持ちするだろうし
歯がしっかりしていると表情も明るくなり、人生にも自信が湧いてくる
…そういう好循環ができてくるんだと思います
これを読んで、よっしゃ今度の日曜日には歯医者に行こう
そんな気持ちが少し湧いてきたのです
でも、結局は行かないと思う
痛みが気になって仕方なくなるまで行かないってのが
歯医者の宿命なのです
ま、せめて『たんぽぽの種』を使ってせっせと磨こうと思います
ところで。この本のサブタイトル
「歯医者も配偶者も、選び直す勇気を!」というのは
なかなか上手いこと言うなぁと感心してニヤリと笑ったのですが
本を読んでみると、単なるキャッチコピーではなく
非常に「重い」内容でした…文章そのものはさらっと書かれていますけどね
カバーの見返しに載っていた上野千鶴子さんの推薦文にはこうあります
私は歯で苦労したので、歯医者のことがよくわかる。
弥生さんは男で苦労したので、男のことがよくわかる。
「歯医者も配偶者も選び直す勇気を!」
と彼女が言うのは、
自分自身(の歯)とよりよくつきあうためだ。
実は、ある広報誌に載っていた書評で同じ著者の最新刊に興味を持ったのですが
あまり流通しておらず「入荷待ち」状態なのです
それで、つなぎ程度の気分で図書館で借りてきたのですが、なかなか面白い本でした
入荷を待っている最新刊へに期待が高まるのと同時に
この本も自分用に買ってしまおうかなと思い始めています