メタボ健診

 
国民の三大義務といえば「納税」「教育」「勤労」ですが
今月からこれに「特定健診・保健指導」が加わりました
いわゆる「メタボ健診」ですね

昨年からいろいろ騒がれていますが、良く判らないことがあります
根本的な疑問はメタボ健診を
「受ける義務」なのか「受けさせる義務」なのか? ということ

  小中学校は義務教育といいますが
  あれは「教育を受ける義務」ではなく
  「保護者が子女に教育を受けさせる義務」なんですよ

どうも新聞やネットの解説記事などを読んでいると
あれは「保険者が被保険者に健診と保健指導する義務」らしいんですね

組合健保なら健保組合、政管健保なら社会保険事務所
国民健康保険なら市町村がそれぞれその義務を負うことになると思うのですが
検診を受けさせた結果に異常があった人に
これまでの健康診断だったら「要精検」と通知するだけだったのを
ちゃんと面接して食事や運動の指導(保健指導)をしなくてはならないそうです
しかも、その後電話やメールなどで3~6か月間継続的に、ですよ

これって、かかりつけのお医者さんの仕事じゃない?
なんで保険者がそこまでやらなきゃいかんのよ
だいいち社会保険事務所なんて、すでに年金問題で仕事がパンクしてますよ
だからせいぜい「健診」はできても「保険指導」までは手が回らないんじゃないか
すると「保健指導は各事業所でやってくれ」と言いだすんだろうな
社会保険事務所と従業員の間に立って、政管健保加入の事業所は
何をどうすればよいのか、まごついているのではないでしょうか

  まぁ、これまでやっていた健康診断にメタボ健診の項目を加えて
  あとは産業医の先生に押し付ける...というパターンかな
  産業医を選任していない小さな会社は大変です
  組合健保の場合は従業員だけではなく
  その扶養家族に対してもメタボ検診しなくてはなりません

なぁんて、大上段に構えてものを言うよりは
つまるところワタクシの保健指導はちゃんとやってもらえるかが
気になるのです...メタボ判定は逃れても、予備軍には入れられそうだから (^^ゝ


メタボ健診は保険者に対する義務ですから
義務違反のペナルティは個人ではなく、保険者に課せられます
例の「後期高齢者(長寿)医療制度」は
各健康保険制度からも拠出金を出し合うのですが
これの割り当てが増えるんだそうです
判りやすく言うと、実績を上げないと上納金が増えるわけですね

ということは...
年金から保険料を天引きされるお年寄りの負担を軽くするため
メタボ健診を受診拒否するというのはどうかな(笑)
一人やふたりじゃ影響ないだろうけど
ごっそり受診率が下がったら貢献できるかもしれませんね

  あ、手間と金をかけて「特定健診・保健指導」するよりも
  ペナルティー払った方が財政負担が軽くて済む
  と本音を漏らしている市町村もあるらしいです