消音ケース

 
一眼レフは使いやすくて便利なのですが
仰々しいというのが欠点ですね
メモ代わりにカメラを使うのには向いていません
周囲の人が引いてしまいます

そして、あのシャッター音
いくら撮影が許可されていても、場所によっては気に障る音量ですよ
  例えば舞台の写真を撮るとして
  ステージ上の演者は平気でも
  周囲の観客にとって邪魔になることがあります

以前、友人がニコンのカメラ(フィルム用)に消音ケースをつけていたことがあり
あんなのが欲しいなぁと思ったのですが
残念なことに、ペンタックスでは出していないようです
というより、メーカー純正でカタログに載せているのは
今はキャノンくらいなのかな...ボディ形状に合わせてあるので流用は難しそうです
用品メーカーから汎用品も売られているようですが
実際のところ、値段ほどの効果はないとのこと

最初はこういうのを作りたかった

だったらお遊びで自作してしまおう

そう思って100均ショップに行き
クッションケースを買ってきたんですよ
お手本は、ニコンの汎用消音ケース
  これってプロカメラマンしか入会できない
  「ニコン・プロフェッショナル・サービス」で
  会員向けに売られているらしいです(16,800円)

しかし、試しに無加工の袋の中でシャッターを切ってみても
全然音が小さくならない (^^ゝ
これに右手やレンズ用の穴を開けても無駄だろう、それに裁縫も苦手だし

ということで、ハードケースで行くことに作戦変更
薬を入れるのに使っていた、やはり以前100均で買ったケースを加工して
こんなものを作ってしまいました

外観は更に仰々しくなりました (^^ゞ
 
PENTAXを主張しています
 
カメラ本体にハンドストラップとネックストラップを装着したままセットできるようにしてあります...というよりも、ケースの大きさがそうなっていた
 
いちおうファインダーは使えるので構図とピント確認ができるのです

ペンタックス純正のネックストラップがご愛嬌です
なにせ持ちにくい形状ですから、うっかり落とすかもしれません
カメラを買ったときにストラップが2本ついていたので、それを使ってみました

シャッターについては、ヘタに手を入れる穴を開けて音漏れや強度不足を招くよりは
ケースに入れた後のスイッチ操作は一切やらないものと割り切って
ケーブルスイッチを使うことにしました
  ...これが一番高価なパーツだった
  まぁ、ケーブルスイッチはこれ以外にも使う場面があるだろうと思っていたら
  さっそくこの前の記事でノートPCの写真を撮るのに使いました
  あれは三脚とレリーズがなければ撮れません

これを面ファスナーで貼り付けてあるのですが
ポジションによって位置を変えたり、時には左手に持ったりもできて便利です

で、肝心の消音効果ですが...完全ではありません
だから正確には「消音ケース」ではなく「減音ケース」と呼ばなくっちゃかな
「カシャッ」という乾いた音が、「ボコッ」みたいな、くぐもった感じになります
でもまぁ、1万円以上する市販品でも似たようなものだそうですから
ここまで努力したということで免じていただけますでしょうか
 
 
 



一般に「シャッター音」といいますが
耳を澄ませて聴いてみると、シャッター膜が動く音ではなく
ミラーが戻る時の音が大きく響いているのが判ります
  ミラーが上がるときは振動防止のため結構静かに作動します
キャノンのEOSには
「シャッターを押している間、ミラーを上がりっぱなしにしておける」
という機能があると聞きました。つまりミラーだけがバルブモードになるイメージです
これって便利ではありますが、音を出してもいいタイミングがくるまで
シャッターから指が離せないし、当然次の写真も撮れませんね


附記:

 自作を思い立ったのは「市販品は高価(たか)い」という理由ですが
 「買ってみて期待はずれだったらモッタイナイ」という気持ちなんです
 店頭で試してみて「この程度じゃイラナイ」って言えればいいんですけどね
 納得できる範囲だったら「買ってもいいかな」とは思います
 というのも、ハードケースはかさばりますから
 撮影場所までクルマで乗り付けられればいいけれど
 持ち歩くにはちょっと邪魔ですよ

 製作にあたっては、いろんなサイトを参考にさせていただきました
 一例として、次のブログをご紹介します
     おらひ日記帳(yukinyaa04さん)     
     My Favorite Photo(morinobaさん)
     日々「お」と思ったこと。(nullさん)