フォーエバー・ヤング

 

これは誰? オジサンには判りません

えー、『フォーエバー・ヤング』というCDがあります
  あ、なんだか高田渡っぽい言い方だな
なんでも「70年代に作られた曲を70年代に生まれたミュージシャンがカバー」
というコンセプトで作られたらしいんですが
懐かしい歌を、ふだん名前を聞いたことのない人たちが歌ってます
いや、そういっちゃ失礼ですね…馴染みのない人たちが歌っている
こう言わなきゃいけない (^^ゞ
  ---- 高田渡調ここまで ----
でもって「お、懐かしいな」という安易な気持ちでこれを聴いたら
見事に期待を裏切られます...これが、あの歌かぁ?
そりゃぁまるっきり同じ編曲で歌えとまでは言わないけど
もう少しオジサンたちが一緒に歌えるようなアレンジにしてくれよ
いったい誰や、こんな編曲したんは? え? 岡崎倫典さん(ぼくの胸でおやすみ)

失礼しました。マジですよ
そもそもこのCDを制作したのがFFAですからね
単純に面白がって企画したのではなく
「若い人を応援しよう」という意図があってのことでしょう

時代背景が違うから歌に寄せる思いは違うでしょうが
歌いたいという衝動はきっと同じなのでしょう

懐かしいと思って聴くのではなく
彼らの主張だと思って聴くと
このアルバム、けっこう楽しめました

たまに夜遅くに駅に行くと
こんな田舎でも改札近くでギターを弾いて歌っている若者を見かけます
ヨレヨレの背広を着て彼の傍らを通り過ぎるのではなく
時には足を停めてみるのも、いいかもしれません
歌が懐かしいのではなく、彼らの存在が懐かしいのですから
でそそれを単なる「懐古」で終わらせないことが大切だと思った人が
このCDを作ったのかもしれません

1. 結婚しようよ(ラヴァーフェニックス)
2. ケンとメリー~愛と風のように(ちえみジョーンズ)
3. 帰れない二人(Runt Star)
4. なごり雪(TRANCE CANDY)
5. 僕の胸でおやすみ(ハイカラ)
6. 竹田の子守唄(犬神サーカス団)
7. 通りゃんせ(キャリースマイル)
8. 夏が終る(こむろゆい)
9. 赤色エレジー(Miss GOBLIN)
10. 時代(新宿フォーク)

あ、そもそもワタクシがどうしてこのCDを聴いてみたかというと
曲目リストでお分かりのように、ゆいちゃんも参加してるんですよ
でもって歌っているのが『夏が終る』

正直言って心配しましたよ
だって始めから順番に他の曲を聴いていると
アレンジがかなり変わっていますからね
  とくに7曲目の『通りゃんせ』はケメが聞いたら腰を抜かすぞ
この曲はどうなっているのだろう?

でもそれは杞憂でした
オリジナルの雰囲気を残しつつ、ゆいちゃんの癖を巧く取り入れ
細川圭一さんのギターもたっぷり聴ける仕上がりでした
  演奏時間がオリジナルの倍近くもある
なにせこの歌はワタクシも好きな歌で
特に秋の小諸や佐野のライブで小室さんのこれを聴くのは楽しみですからね
…でも、次回はギター演奏に専念してもらってもいいのかな (^^ゞ

ここから風が/小室等
ザ・ベスト/小室等
いま 生きているということ/小室等