待たせちゃいけない

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コンビニのおでんの話を書いていて気づいたのですが
どうもワタクシ、ショーケースで物を選ぶ対面販売が苦手のようです

と書いてもよく判らないと思うのですが
具体的に言うと、たとえばお菓子屋でケーキや団子を買うときとか
ミスドでドーナツを買うときや(1回しか自分で買ったことないけど)
いや、実物がなくてもマクドでハンバーガーを買うときもそうですけど
店員さんを前にした状態で選ぶということができない性分のようなのです

あらかじめショーケースの脇から覗き込んで欲しいものを選び
頭の中の想定問答集で買い物のシミュレーションをして
よどみなく注文ができる準備を整えて、いざ本番に臨んでいるのですね

店員さんを前にして「何にしようかな? こっちも美味しそうだな」
なんて迷うことなんぞ、とてもできません
もちろん、ですから「ポテトはいかがですか?」
などという予定外の選択肢を提示されても困るのです

この性分は、いったい何に由来しているのだろうかと考えたのですが
どうも「よどみなく」というのがキーワードのようです
つまり、この記事のタイトルにもした「待たせちゃいけない」
この気持ちが根底にあるのではないかと気づきました
店員さんや、後ろに並んだ次のお客を待たせてはいけない
常にそういう強迫観念があるように思うのです


そんなワタクシですから
セルフサービスのスーパーマーケットの買い物は気が楽です
だって、自分のペースで商品を選べるのですから

でもね、レジでやっぱり性格が出るんですよ
並んで待っている間に財布から小銭を出して数えているんです

「買い物の合計の端数が43円以下だったら小銭を出して
 それ以上だったら1000円札で支払ってお釣りを貰おう」

そんなことを考えながら、小銭を握り締めて並んでいるんですよ

合計金額を告げられてからおもむろにバッグから財布を出し
太い指で小銭を数え始め
「ああら、10円足りないわねぇ。じゃぁいいわ、これで」
と1万円札を出すオバサンが、ある意味うらやましく思えたりもするんです