信州の蕎麦

 
10月13日(月・祝)の話です

ワタクシは元来が蕎麦好きなのでありますが
今年の夏はあまり食べたいとは思いませんでした
麺類といえばもっぱらラーメンかうどん

何故なのかなぁ?

思い当たるのは「値段の割りに量が少ない」ということ
お腹にずっしりとくる感じがないのが不満だったようです
もはや蕎麦は、寒さの夏にオロオロ歩いて育てる救荒作物ではなく
粋に味わう趣味食ですからね。腹いっぱい食べるのは野暮なんでしょう
極端に言えば値段と量が反比例しているような気さえします

たいていの人は「暑いからさっぱりとしたもの...蕎麦でもつるっと食うか」
と思うものなのでしょうが
少なくともこの夏のワタクシは「暑さに負けないよう、しっかり食べよう」
と思っていたのかもしれません
あるいは「他にもジュースやビールでお金かかるから」と思っていたのか?

ともあれ、秋になってようやく蕎麦が食べたくなってきました
うまい具合に信州行が続きます
  前回は、ここもぜひ寄りたい『フレスガッセ』で洋食でした
  ...味噌汁がついて箸で食べる「定食」でしたが

『草笛』で食べたい」

という息子の意向もあって、『あぐりの湯』を出て佐久の『草笛』に行ってみます
小諸の本店や、これは姉妹店になるのか東御の店前に行ったことがありますが
佐久のお店は初めてです...佐久平駅の近くなんですね

  とは言ったものの、ワタクシ未だに佐久平駅がどこにあるのか判りません
  ジャスコを初め、周辺の路面店や商業ビルはよく見えるんですけどね
  小海線の線路や車両は見たことあるけど、新幹線は見たことないし...地下?

好天の3連休最終日、新幹線駅のそばということもあってか
駐車場で感じた以上に店内は観光客っぽい人でいっぱいでした
30分ほど待って席に案内され、蕎麦を注文します
息子に中盛り、ワタクシは大盛り...
注文をとっていたオバサンが、思わずハッとしました

「あのぉ、うちの大盛りは量が多いですよ。3人前くらいあります」

同じセリフを18年前、埼玉は大宮の『奥信州』で聞いたなぁ
そうそう、信濃者は大食らいだった

「食べてみて足りなかったら単品で追加してください」

オバサンに言われてワタクシも中盛りにしたのですが
そのあとメニューをもう一度よく見て驚きました

「大盛り 500円増し 中盛り 350円増し」

ふつう、大盛り150円増しってのが相場なんじゃない?
どれだけの量が追加されるのでしょう


 
どんなものかと「山菜そば」を頼んだが、こんなんだったら普通の「もり」でもよかったかな

『草笛』ってのは、蕎麦が風呂場の手桶みたいなのに入ってくるのが特徴なんですよ
それだけでも東京あたりの気取った蕎麦屋の大盛りより多いのですが
やがて運ばれてきた「中盛り」は、きっちり上の線まで入ってましたね
これが大盛りだったら更に山盛りなのでしょう

さすが信州です

こういうところにいれば、夏でも蕎麦を食べたいと思っていたでしょうね(笑)
それにしても、500円増しだの350円増しだのって蕎麦も高くなりました

25年前なら500円以下で上田『刀屋』の
とんでもない「大盛り」食べられたんだけどなぁ
...あの頃はそれでも足りないと思ったけど (^^ゞ