法王山 岩之上堂(秩父札所・二十番)
観音寺からさらに県道を進むと
やがて国道299号との交差点が見えてきます
「あれ!? もうここまで来ちゃったのぉ!」
途中で右に曲がらなくてはならなかったはず
またしても道を見落としてしまったようです
詳細なガイドブックを買うのを倹約し
ネットでダウンロードした簡単なガイド図を持って
「行けばだいたい判るだろ」というアバウトな巡礼ですから
観音様のご加護もあったものではありません
行き過ぎちゃったなぁと思っていると、ちょうど右に曲がる道があり
他県ナンバーのクルマが出てきました...きっと札所巡りに違いない
さっそくそちらに曲がり、その先でさらに右に曲がって
つまり荒川に沿って少し戻ると、目指す岩之上堂の入り口が見えてきました
しかし、思い込みって恐ろしいですね
つまり、その、「岩之上堂」って聞いたら
見上げるような高いところに建物があるのを想像しませんか?
それが、訪ねてみたら、これなんですものね
いや、確かに荒川から見たら崖の上にあるのかもしれません
境内の隅っこに川に向かって下ってゆく石段があり
鎖で作られた手すりが登山道の鎖場を連想させたので
険しい難所を通って川原まで降りてゆくのかと期待したのですが
ちょっと下ったところで行き止まりでした
「乳水場」伝説ゆかりの場所ということで
岩のくぼみにお地蔵様が並んでいました
昔は渡し舟で対岸と往来したそうですから
この崖を登ってきて「岩之上」を実感したのでしょうね