小室等 佐久間順平 Live in 風の庵

 


佐野の『風の庵』で行なわれる小室さんのライブに通うようになって3年目
ゲストと言うかパートナーも、こむろゆい、八木のぶお、そして今年は順平さんです
あ、気安く「順平さん」って書いちゃったけど
面識の無い人をこう呼ぶのは失礼ですかね...でも、そう呼びたくなる人でした
これまで、映画『タカダワタル的』とか、ライブの写真とか
そしてもちろんCDで聴いた歌などでイメージしていたよりも
ナマでお目にかかったご当人は、ずいぶん若々しく感じたのでありました
そんな順平さんと並んで、さぁ、ライブの始まりです

「この歌を人前で歌うのは初めてかもしれません」

そう言って小室さんが歌いだしたのが『遠くへ行きたい』
ご存知、永六輔・中村八大の不朽の名作です
さらに六八コンビの歌を続けて2曲...そういえば昨日は「まる六」の日だったな

スイッチした順平さんも3曲
『はる なつ あき ふゆ』はやはり永さんの詞に順平さんが曲をつけたもので
オリジナルの歌い手はデュークエイセスとのこと

再び小室さんがリードをとって歌いだしたのが『私の青空』
エンケンではなくエノケンですよ、古いなぁ


なんか今日は雰囲気が違うなぁ
というか選曲がガラッと変わった感じです

ひところの小室さんのライブと言えば
谷川俊太郎・武満徹の作品がかなりのウエートを占めており
ここ数年では中原中也、佐々木幹郎が増えてきている感じでした
そこに意外とも言える人の作品がちょっと混じるような構成ですね

そういう見方をすると
今年の小室さんは寺山修司さんが詞を書いた『かもめ』がお気に入りのようです
ワタクシ今年は4回小室さんのライブに行ってますが、これを聴くのは3回目です
が、それ以上にこの夜のコンサートは高田渡トリビュートでありました

...だって順平さんがいるんだもの

順平さんが『値上げ』『夕暮れ』など高田さんの歌を歌ったり
映画の上映会のために作ったという『ワタルズ・ワルツ』を弾けば
興に乗った小室さんが『自転車に乗って』を歌いだすという調子です
いやいや、最初の方で歌った『私の青空』だって高田さんの有名な持ち歌のひとつです

てなわけで、これまで足を運んだ小室さんのライブとは
一味も二味も違った雰囲気で楽しんで帰って来ました

例年なら11月に行われるこのライブ、今年は都合により12月でした
このあとは年末年始の休みまで仕事に追いまくられるんだろうけど
せめて、この夜の愉快な気持ちを大切に持ったまま過ごしたいものです


聞き取って書いたセットリストです
一段下げた曲が、順平さんがリードをとって歌ったものです
(ワタルズ・ワルツはインストロメンタル)
 


 
   遠くへ行きたい
   黄昏のビギン
   上を向いて歩こう
       君の歌を聞かせておくれ
       はる なつ あき ふゆ
       ありがとう いのち
   私の青空
   エデンの東
       値上げ
       風の唄を聴こう

    (休憩)

   雨が空から降れば
   かもめ
       さるまたの唄
       夕暮れ
       ワタルズ・ワルツ
   自転車に乗って
   百三歳になったアトム~鉄腕アトム
   死んだ男が残したものは
   What a Wonderful World

    (アンコール)

   翼