小室等&八木のぶお@ホンキートンク

 


  昔のフォークソングを期待しているかもしれませんが
  最近はいろんな歌を歌ってるんですよ
  歌い続けてきて、周りを見たらいい歌がいっぱいでね
  何も自分で作って歌うことないじゃないか

ここ何回かの小室さんのライブで、こんな意味の言葉を耳にしました
懐かしさで戻ってきた歌手ではなく、歌い続けてきた人の言葉です
いや、歌そのものが作られた時代はさまざまでも
歌っている自分は「今」の自分なんですよね

ジャズのスタンダードナンバーから入ってゆくスタイルは
すっかり小室さんのライブとして定着した感じですね
『スターダスト』『浮気はやめた』
それと題名は失念したけど、さがゆきさんが日本語詞をつけたもの
間奏には八木さんが素敵なハーモニカを聴かせてくれます

今回、ワタクシの前に座った人がなかなかしっかりした人で(体格が)
小室さんの姿がよく見えないんですよ。で、八木さんはバッチリ
だもんで、どうしても八木さんのソロプレーを見ながら
どこからか聞こえてくるギター伴奏とコーラス
といった構図になってしまうんですなぁ(笑)

さて、その八木さんがメインで演奏します
『WHAT NOW MY LOVE』...たぶんこの曲だったハズ
『葉留日野』...この字でいいのかな?
  群馬県の今は旅館となっている廃小学校にちなんだ名前だそうです

再び小室さんがリードを取って『雨が空から降れば』『かもめ』
『かもめ』はすっかり定番になりましたが、聴くたびにドラマ性が深くなってきます
今回は八木さんのハーモニカが加わってさらに広がりを感じますね
そのあと曲名が判らないけど、八木さんがファンキーな曲
小室さんがギター一本でジャズバンド並みの伴奏をつけます。お疲れさま!

『自由という美しい言葉』には、
今回は歌わなかったけど『ありがとう いのち』に通じるものを感じました
ずっと前に聴いた、東南アジアのプランテーションを訪ねたときの話を思い出します
小室さんの人生観、社会観、政治的信条がオブラートに包まれているように思えます
時々穴が開いてしまうオブラートに


次の曲に取り掛かろうと八木さんが楽譜をめくりだすと
「ごめん、さっきインサイダー取引がありまして...
 この家(や)の主(あるじ)からリクエストされた歌があるんですよ」

「この家(や)の主(あるじ)」とは懐かしい響きです
毎年行っている小諸のライブでも、最初の数年はオーナーをそう呼んでいましたっけ
そういえば小諸のオーナーも最初の年にリクエストした歌があったよなぁ
『比叡おろし』...おいおい、「この家(や)の主(あるじ)」は同じ趣味か

つづいて八木さんが『ゆっくりおいで』『月にうかれて』
題名こそ「うかれて」ではありますが
月夜の晩に森の中で静かに焚き火をして
静かにピンと張り詰めた空気の中をハーモニカの音色が流れてゆくような
そんな情景を思い浮かべてしまう曲で、ワタクシのお気に入りのひとつなんです

終盤は『百三歳になったアトム~鉄腕アトム』
『おしっこ』『死んだ男が残したものは』
という谷川修太郎さんの作品です。これも最近の定番ですね

  突然ですが、寅さん映画のラストでは
  マドンナに振られて家を飛び出した寅さんが
  どこかの神社で元気にタンカ売をしているシーンで終わります
  ...観客にホッとした温かい気分で劇場を出てもらうための演出です

小室さん最後の歌は『What a Wonderful World』なのですが
その前に八木さんの『STAND BY ME』...これが素晴らしかった!
聴いていて涙が出てきます
「共演者が泣いてちゃ、しょうがないよな」
前に佐野のライブが終わったとき
小室さんはそうこぼしていたのですが
今回も同じことをステージで言っていました


この流れで行けば、アンコールは静かに『翼』かなと思ったのですが
意外や意外、あっと驚く展開になりました

八木さんが凄いテクニックで軽快に『ジャンピング・ブルース』を演奏し
すっかり客席が盛り上がったと思ったら
小室さんがどこかで聴いたイントロを弾き始めます
「あれ? この曲前に聴いた気がするけど、何だったっけ?」
周りのお客さんはすでに判ってノリノリです

小室さん、最後でしっかり期待に応えて『出発の歌』で締めくくったのでした
もちろんリフレインはみんなで大合唱
 
 

Honky3.jpg
NO GOOD WITHOUT YOU/小室等
月にうかれて/八木のぶお
前回聴いた小室・八木ライブ