17年振り? 酔狂列車

 
用務先への移動とはいえ、乗るからには楽しまなくっちゃ
...そんな気持ちで今日は2ヶ所の用務先を公共交通機関を使って訪ねてきました



スタートは秩父鉄道の持田駅から
社有車で近くの国道を通る同僚に乗せて行ってもらったのですが
「持田駅ってどう行くんでしたっけ?」
10年以上勤めていて、仕事場の最寄り駅への道を知らないとは...
ま、それくらい馴染みの無いローカルな駅ってことでしょうか
ワタクシ自身、この駅を使うのは2度めです (^^ゞ



内心期待していたのですが、残念ながら国電塗色の車両ではありませんでした
終点の羽生まではたかだか10kmですが、430円もかかります



羽生で東武伊勢崎線に乗り換えます
今日はケータイのモバイルSuica機能と携帯音楽プレーヤー機能が活躍しますが
先日買った腕時計をしているので懐中時計としては開店休業中です

秩父鉄道と東武伊勢崎線は接続が悪いと聞いていましたが
8分の待ち時間で上り電車がやってきました
1時間に1本とか2本しかない線区をいかに上手に乗り継ぐか
というのが本日のテーマなのであります
  秩父鉄道は1時間に2~3本程度。SuicaもPasmoも使えません



初めて乗ったので知らなかったけど、東武伊勢崎線の普通列車はすべて久喜が終点
先に進むにはここで乗り換えなければなりませんが
ホームの反対側には当駅始発の電車が待っていて、乗客が乗り換えるとすぐに発車です
今度の列車は地下鉄半蔵門線経由で東急田園都市線に乗り入れる長津田行き
...あれれ、終点でこどもの国線に乗り換えたら横浜のおばあちゃんトコだよ




もちろん本日の用務先はそんなに遠くではありません
久喜から2駅先の東武動物公園で降りてバスに乗り換えです
で、そのバスが1時間に2本...なのですが
運がいいのか悪いのか、時計を見ると2分後に発車なのですよ
ドアが開くのももどかしく、電車を降りてホームを走り階段を駆け上ります
その甲斐あってバスには間に合ったのですが、腰痛が...




さすがに用務が終わって戻ってくるバスは
ナイスタイミングというわけには行きませんでしたが
それでも予想以上に順調に駒を進めてこれました
この先は電車の本数も増えますから、時計を気にせず乗り継げそうです
というわけで最初にやってきた電車は見送ることにします
...だって、これ特急料金が別に必要なんだもの



2分後に普通電車がやってきました
さらに3分後に急行が来て、途中でそちらが先行するそうですが
あえて普通電車に乗ることにしたのは、これが営団地下鉄の車両だったから
今日はいろんな列車に乗れるのが楽しみの一つなんですから



急行との差がつくといっても、3駅先の春日部が目的地ですからほんの数分遅れるだけ
ところで春日部と聞いて思い出す有名人は?
「クレヨンしんちゃん」と答えるのは息子ですが
ワタクシは太田裕美さんを思い出してしまいます...世代の相違ですね



ここで乗り換えのため東武野田線のホームに行ったら、すぐに電車が来ました
うわぁツイてると喜んだものの、10分間隔で走っているようですので
これくらいのツキは誰にでも訪れるようです




大宮での用務を終え、帰りはJR高崎線で
16時40分発の普通電車を見送って47分発の快速に乗ったのは
こちらが熊谷には早く着くからです...その理由は
この快速が17時17分に駅に着くと、駅前からバスが22分に発車するんですよ
普通電車だと25分だから、バスが出た直後という悲惨なことになるんです
熊谷駅からワタクシの仕事場へ行くバスは、1時間に1本なんですよ
...実は例外的に17時は58分発もあるんですどね



まぁそれにしてもスマートに5分の乗り継ぎ時間で帰って来たいじゃないですか
所詮は自己満足に過ぎないんですけど
本日の出張は、ラストを鮮やかに決めるということで
「乗り継ぎ酔狂列車」を気分良く運行できたのでした


酔狂列車とは...
たとえば内田百閒には「阿房(あほう)列車」、種村直樹には「気まぐれ列車」
といった鉄道紀行文のシリーズ名があるわけですが
それにちなんで、ワタクシも独身時代や結婚したばかりの頃
自分自身の汽車旅をそう名づけていたんです
「シベリア酔狂列車」「えぇなぁいぃなぁ酔狂列車」「わ鐡酔狂列車」など
年に一度くらいのペースでおかしな汽車旅をしてたんですが
子供ができてからはすっかりマイカー旅行になってしまいました