なんちゃってHDR

 


最近、HDR(High Dynamic Range)という画像の技法を知りました
明るい部分から暗い部分まで良く見える写真を合成する工程...らしいです

下の写真は、昨年の秋に秩父で撮ったものなのですが
カメラというのは正直なもので
空か、石仏か、どちらかに露出を合わせると全体がその露出になってしまい
結果として石仏がつぶれるか、空が飛んでしまうか
...人間の目のように石仏の表情と青空を同時に認識できません



HDRというのは、この2枚の写真から露出が合った部分を抜き出して
一枚に合成してしまうというワザらしいです

とはいえ、同じ構図で露出を変えて複数の写真を撮るのは面倒です
一眼レフで自動的にアンダーとオーバー、計3枚撮る機能を備えたものもありますが
それにしても三脚が必要です
RAWデータで保存してあれば、一枚の写真からかなりの情報が取り出せるので
複数の写真を用意しなくても済むようですが
RAWデータを扱えるカメラは一眼レフなど、限られた機種です

...で、JPEGデータからでもどげんかしちゃろうたい、というフリーソフトがありました

まぁ完全な白とびや黒つぶれになってしまうとお手上げですが
コンパクトカメラでスナップ撮影したけど、うまく写せなかった
という写真を救おうというのがコンセプトのようですので
その程度でしたらそこそこ役に立つソフトですね

というわけで、上の黒くつぶれた写真を処理してみました



でね、これはHDR化の程度がいじれるんですよ
作者としては「肉眼で見たような自然さ」を求めていると思うのですが
これを極端に調整すると、かなり面白い仕上がりになり
そうやって作ったのがが冒頭の画像です

ちょっと絵画風にも見えませんか?


なんちゃってHDR(河辺 邦正 作)
作者のサイト『河辺 邦正のページ(いつでも工事中!?)』