花市生花店(江戸東京たてもの園)
ここを訪ねた後に聴いたカタログハウスのトークショーで
アーサー・ビナードさんが
「東京で新規に豆腐屋を始めるのは不可能」という話をされました
つまり豆腐屋は水を大量に使うので、それに合った店作りをしなくてはいけない
豆腐屋は朝が早い商売なので、住居と店舗が一体でなくてはならない
そう考えるとビルのテナントではなく、専用の店舗併用住宅が必要で
地価の高い東京では、日々の売り上げで初期費用の回収は不可能だとか
この話を聞いたとき
午前中に見たこの店が脳裏に浮かんできました
花屋さんって、水を使って朝が早そうな商売なんだけど
けっこうビルやスーパーの一角にテナントとして入ってますよね
もともと花売りという商売は明治の頃までは
籠を天秤棒に吊るして売り歩いていたそうです
昭和初期の頃になっても花を贈るという習慣は根付いておらず
この店は華道の先生や料理店を得意客として
それでも決して楽な商売ではなかったそうです