大川邸(江戸東京たてもの園)
明治の大立者の一人に渋沢栄一という人がいます
第一銀行をはじめとして数多くの民間企業を設立し
日本を近代社会にする礎を築いた人です
晩年の彼は東京の郊外、多摩川近くに自然と調和した住宅地を作りました
中心にモダンな洋館の駅舎を配し、放射状に延びた道に沿って
サラリーマンや、公務員・教師などの住宅が並んだのです
これらは明治になって新しく生まれてきた職種でしょう
江戸から続く「大家と店子」という関係から離れた
新しいタイプの人たちが住む、新しい町が生まれたのです
つまり、それが『田園調布』です
...もともとは中産階級のための町だったんですよね
星セントさんの「田園調布に家が建つ!」というギャクが懐かしく思い出されます