東京電力柏崎刈羽原子力発電所(2)
ワタクシたちが着いた建物は『サービスホール』というPR施設で
館内には原子炉のミニチュアカットモデルや原子力発電の仕組み
さらには3D映像を見せてくれるホールや地元名産を置いている売店もあり
ヘルメットをかぶって勤務者と同じ通路を歩くこともあるのかなぁという
ワタクシの期待を見事に裏切ってくれました
受付には、それも制服の一部でしょう、首にスカーフを巻いた女性が座っており
これじゃぁ前に旅行の際に寄った『TEPCO鬼怒川ランド』や『TEPCO塩原ランド』と一緒です
これなら展望台から構内が見渡せる点さえ除けば東京の渋谷だっていいわけで
そのほうがよっぽど多くの人に見てもらえるのではないでしょうか
...PRという観点だけならね
ちなみに、この『サービスホール』の見学だけなら事前の申請はいらないそうで
鯨波に海水浴に来た家族連れや、恋人岬に来たカップルも
気軽に立ち寄って行くことができます...って、つまり観光スポットなんですよ
もちろん、深い興味を持って見学したいという人は
やっぱり事前に申し込んで案内係の説明を聞き、構内も見学するわけです
これが例の「顔写真付きの身分証明書必須」なのですね
案内役の人が我々のバスに乗り込み
構内に向けて出発します...検問所では自分のIDカードを見せ
「○番、15名です」
途中で人数が減ったら一大事なんだろうな...チラッとそう思いました
そうやってモノモノシク検問所を通り抜けたのですが
後からあとから民間会社の名前が入ったトラックやライトバンが入ってくるのを見ると
なんとなく米軍基地の入り口を連想してしまったんですよ
あそこも基地勤務者だけではなく、出入りの業者が資材や食材を持ってくるでしょ
そんなことを思いながら窓の外を見ていると
とある交差点近くに立っていた警備員らしい人のヘルメットに「MP」と書いてあり
やっぱりここは基地なのかよ...
とにかく広い敷地ですからバスで回るんですが
折り悪く土砂降り状態で外に出ることはもちろん、窓からの眺めもよくありません
前にも来たことがある人によると、原子炉建屋の中にも見学コースがあって
正に原子炉の真上(といっても分厚いコンクリートの床を介して)に立てたんだそうですが
例の中越沖地震の後遺症で原子炉が正常運転していないところにもって
防災や安全対策の増強なのでしょうか、構内あちこち工事中で
今はあまり一般の人を入れたくないのかもしれません
というわけで案内役の人の説明を聞きながらバスに乗ったまま一巡してオシマイでした
カメラも窓ガラスの水滴に自動でピントを合わせようとして
ちっとも向こうにある施設に合焦してくれません(涙)
サービスホールに戻ってくると、程なく雨が上がり 青空が広がりました