電気は疲れて帰ってくる?
昨日書いた「電力供給」のハナシですが
布団の中でいろいろ考えてみたのですよ...ヒマだねぇと呆れないでください
もう一度、水道のことから考えると
あれはパイプの中を「水」という物質が搬送されてくるわけですよね
それを蛇口から取り出して飲んだり庭に撒いたりするわけです
つまり、そこで消費されてオシマイなんですよ
まぁ、そのあとオシッコになって下水に流れたり
蒸発して大気に紛れ込んだりするわけですが
それはもう水道局の管轄ではありません
で、「電気」ですが、これは電線から外へは出てゆかないのですね
壁のコンセントに電気器具を繋いでも、それは回路を枝分かれさせているだけで
電気はその器具の中を通って発電所に帰って行くわけですよ
ただ、その器具の中で仕事をしてくるわけですね
掃除機だったらモーターを回し、スタンドだったら明かりを灯し...
それは「電気」という物質があって形を変えるのではなく
「電気抵抗」とか「電磁誘導」という、ある種の障害物にぶつかった結果として
電線の外部で発熱とか発光という現象を誘発しているのだと思うわけですよ
しかし、ここでエネルギー保存の法則というものがありまして
「エネルギーの総和は変わらない」ということになっているのです
電線の外側で光や熱が発生するということは
電線の内側でその分のエネルギーが減らなくてはなりません
...それがつまり「電気が疲れてしまう」んですよ。痩せ細ってしまう
発電所、これは乾電池でもいいと思うのですが、は痩せて帰ってきた電気を見て
「あらら、これはいけない」と愛情一本、チオビタを飲ませて送り出しているのです
いや、電気というものは物質ではないので、チオビタ=エネルギー=電気なのでしょう
電気が流れる速さは1秒間に地球を7周り半だそうですから
そんな目にも留まらない猛速度で次から次へと補充していると
途中で仕事をしないまま発電所まで戻ってくる電気も相当あるはずで
見かけ上はどこをとっても電線には元気な電気が詰まっていて
東京で電気を使いきったから神奈川の電線はスカスカ、ということがないんだと
そう思うのです
自分なりにそう理解したのですが、ここでまた新たな疑問が
電車というのは架線から流れてきた電気がモーターを回し
レールを通って発電所に帰って行くらしいのですが
裸足でレールの上を歩いても感電しませんよ
あれって、何故?